
NHK大阪放送局は17日、局長定例会見を開催し、6月1日のJOBK放送開始100年に合わせ、「桂米朝 この世に上方落語を残した男」(仮・6月下旬放送予定)を放送すると発表した。
NHK大阪放送局(コールサイン:JOBK)は1925年(大14)6月1日、大阪・船場のデパート屋上に設けた仮放送所から、日本で2番目の放送局としてラジオ放送を始めた。
上方落語の復興に尽力し、6代目笑福亭松鶴さん、5代目桂文枝さん、3代目桂春団治さんとともに「上方落語四天王」と呼ばれた桂米朝さんも同年の生まれ。番組では、「落語家米朝誕生」「盟友松鶴との切磋琢磨(せっさたくま)」「多士済々の弟子たち」という3つの切り口から、米朝さん宅に残る資料、関係者の証言、NHKに残るアーカイブを駆使し、上方落語復興の過程を多角的に描く。
ドラマパートでは米朝さん役を孫弟子の桂吉弥、米朝さんの師匠4代目桂米団治役を米朝さんの息子である5代目桂米団治、松鶴さん役を孫弟子の笑福亭鉄瓶が演じる。原案は落語作家の小佐田定雄氏。同局関係者は「ご本人に縁があり、ほうふつとさせる方を選びました。落語ファンが見ると、ニヤッとするようなキャスティングを考えてます」と話した。