
NHK大阪放送局の根本拓也局長(61)が17日、大阪市の同局で局長定例会見に出席し、3月28日に最終回を迎えた女優橋本環奈がヒロインを務めた連続テレビ小説「おむすび」について言及した。
ビデオリサーチ社の調べで、「おむすび」(月~金曜)の初回から最終回(全125話)までの期間平均世帯視聴率は、13・1%(関東地区)だった。
前作「虎に翼」の16・8%を3・7ポイント下回った。09年後期「ウェルかめ」の13・5%も下回り、全話平均歴代最低視聴率となった。
根本局長は「ご声援いただきありがとうございました」と視聴者に感謝。その上で、「いろんな見方やテーマがあり、食べることは未来につながるとか、生きるってなんだろうかということを問いかけたのだと思う。これまでにない形の朝ドラ。新しいものを作った、BKらしさがある」と感想を述べ、「今後につながっていくと思う」と総括した。
視聴率については「見方の手段が変わっている。見逃し配信もオンデマンドでも見られる。放送以外で見ている方が多い。視聴の環境の変化もあるので、視聴率そのものをとらえて一喜一憂することではないと思う。いろんな形で見ていただければいい」と語った。
制作統括の宇佐川隆史氏は、今もファンから手紙が届いていることを明かし、「制作一同感謝している。心の応援が私たちの励みになった」と視聴者に感謝した。
また、番組の総集編を放送することも発表された(前編=5月5日午後1時35分、後編=同3時05分、全篇は昨年12月29日放送の再放送)。
宇佐川氏は「後編は、身近に感じてきたコロナも含めて、私たちの今の手触りを感じるような物語に編集し直している。平成の物語を強く感じてほしい」とアピールしていた。