
俳優大村崑(93)が31日、東京・帝国ホテルで第46回松尾芸能賞贈呈式に出席した。
大村は功労賞を受賞。「番頭はんと丁稚どん」「頓馬天狗」糖で驚異的視聴率を記録し、「劇団・笑いの王国」「劇団喜劇」座長として喜劇役者としても活躍。上方の笑いを全国区へ盛り上げた功績をたたえ、功労賞が与えられた。
賞状と賞牌(しょうはい)を手にし、「昭和、平成、令和と生きてまいりまして、93歳。こんなに幸せな喜劇役者はいません」と喜んだ。続けて、「たくさんの仲間の名前が携帯電話の中に入っているけど、いつ電話しても出てこない。ほとんどいなくなっちゃったんです。93歳でこんな大きな賞をいただいて、生きていてよかった。崑ちゃん喜んでいます」と涙を浮かべながら語った。
同賞は公益財団法人松尾芸能振興財団により、1979年(昭54)から日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的として授与されている。