
米歌手マライア・キャリー(55)が、1994年に発売したクリスマスソング「恋人たちのクリスマス」を巡って著作権侵害で訴えられていた裁判で勝訴したことが分かった。
キャリーは、1989年に同名の曲を発表しているヴィンス・ヴァンスという芸名で知られるソングライターのアンディ・ストーンと共同作曲者のトロイ・パワーズから23年に「著作権侵害並びに虚偽表示」で訴えられ、2000万ドルの損害賠償を求められていた。「クリスマスの女王」の異名を持つキャリーの同楽曲は、ホリデーソングとして毎冬全米ヒットチャートを賑わし、3つのギネス世界記録に認定されている。
米ピープル誌などによると、裁判所はメロディーやハーモニー、歌詞が異なっていることから原告の主張を裏付ける証拠が欠如しているとして、キャリーが盗用したという事実が認められないと結論づけたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)