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河内家菊水丸’70万博の忘れ物「万博で河内音頭」に松井一郎氏、吉村知事も「踊っていただく」


伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸が、大阪の万博記念公園で開催される「プレイバック1970 大阪万博と昭和レトロ」特別展のトークセッションに登場しました。1970年の万博を回想し、初めてスパゲティやグラタンを食べた思い出を語りました。また、河内音頭が登場しなかった当時の万博イベントに悔しさを語り、今回は「いのち輝く未来社会音頭」を披露する意気込みを見せました。イベント当日は、江戸時代の柄の着物を着て演奏し、大阪府知事らとも踊る予定です。

「プレイバック1970大阪万博と昭和レトロ」展のトークセッションに登場した河内家菊水丸(撮影・阪口孝志)

伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(62)が21日、大阪・万博記念公園のEXPO’70パビリオンで、22日に開幕する特別展「プレイバック1970 大阪万博と昭和レトロ」(8月3日まで)のトークセッションに登場した。

イベントには、1970年大阪万博(日本万国博覧会)の公式グッズや昭和時代の家電・レトログッズが一堂に集結。「太陽の塔」の竣工(しゅんこう)図・デザイン画や、日本画家・福王寺法林による「万博夜景」などの貴重な作品、パビリオンホステスのユニホーム、そのデザインコンペ出品原画、万博閉幕後に各国から寄贈された展示物などが所狭しと並ぶ。

70年万博には母親と2人で行ったという菊水丸は「イタリア館で人生で初めてスパゲティとグラタンを食べた。グラタンは『こんなおいしいものが世の中にあるのか』というて、器を触ってやけどした」。

当時、「小学校1年生か2年生だった」といい、「記憶が曖昧なのではなくて、開会式が3月で1年生、4月以降は2年生だった」。

2025大阪・関西万博誘致に尽力した幼なじみでもある元大阪府知事の松井一郎氏に「ややこしい」と説明したといい、今回の万博が「僕もややこしいから統一する。4月以降にしますわと4月以降になったと勝手に思ってます」と笑った。

万博では7月28日(なにわの日)に「いのち輝く未来社会音頭」を披露する。現在、歌詞を仕上げている途中だ。

「1970年8月15日でしたかね。万博で日本の祭りというのが開催された。僕は客席で見ていたんですが、日本全国の民謡が出てきて、河内音頭だけ呼ばれなかった。傷ついた。この世界でご飯を食べるようになって、『目標は万博で歌う』と言い続けてきた。(05年の)愛・地球博でぽっかり空いた穴の98%くらいは満たされたけど、あとの2%は大阪じゃないということ。いよいよ、その2%をなにわの日に埋めたい」

そう意気込んだ上で、「だから、今一番、恐怖なのは前日に死んでしもたらどうしよと」とジョークを飛ばし、司会を務めたネイビーズアフロみながわに「やめてください。今日以降、外出ないでください」とツッコまれた。

本番では、大阪・四天王寺から寄贈されたという江戸時代の柄を染めた着物で歌い踊る。松井氏や吉村洋文大阪府知事にも踊ってもらうつもりだ。

「もちろん、踊っていただきます。約束いただいてます。近々、僕の浴衣を知事にお渡しに行きたい。吉村知事は河内長野の出身で、子供の頃に僕の河内音頭を踊っていたとおっしゃってたので、踊りはうまいと思います」と太鼓判を押していた。

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