
政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が20日、自身のXを更新。自身についてテレビ番組で発言した大泉まどか弁護士の所属する法律事務所関係者と「和解に向けての話し合い」を開始したことを報告し、同弁護士への抗議を控えるようフォロワーに呼びかけた。
立花氏は「大泉まどか弁護士の件でお願いがあります」と切り出すと「東京スタートアップ法律事務所の大泉まどか弁護士の上司の方と、和解に向けての話し合いを始めました」と報告。「出来れば、この件で東京スタートアップ法律事務所や大泉まどか弁護士への、抗議は和解交渉が終わるまでお控え頂ければ幸いです」と呼びかけた。
また「私の敵は、あくまでテレビ局なので、大泉まどか弁護士には、間違いを認めて謝罪してもらいたいと心より思っています!」と記した。
大泉弁護士は東京スタートアップ法律事務所の堺支店所属で、関西の情報番組などにたびたび出演。大泉弁護士の名義のXでは17日に文面が投稿され「私が、令和7年2月12日、MBS『よんチャンTV』に出演した際、番組内において、立花氏の誹謗中傷行為及び竹内県議が亡くなられた件に対するコメントをしたことに関し、そのコメントの一部のみが切り取られた動画が出回ったことにより、お騒がせしております」と報告していた。
その文面では「切り取られた動画においては、私が、竹内県議が亡くなったことについて立花氏に責任がある旨断定したかのように切り取られております」と紹介。「当該発言については、『誹謗中傷行為があった』『竹内県議が亡くなった』という事実関係について発言したにとどまり、『誹謗中傷行為により竹内県議が亡くなった』との因果関係まで断定する意図はございませんでした」と説明された。
また「現に、切り取られた直後の動画内では、竹内県議のご遺族等が立花氏等に損害賠償請求をする場合には、誹謗中傷行為と内県議の死亡結果の間に因果関係が必要である旨を述べております」と指摘。その上で「もっとも、公共の電波で発言する者としては、ある特定の場面のみを見た方であっても誤解しないような言い回しするよう留意すべきであったと考えておりますし、混乱を招いてしまったことについては、申し訳なく思っております。今後は、視聴者の方にわかりやすい表現を心がけて参ります」とつづられていた。また「動画の一部切り取りについては、このような混乱を招くことが多々ありますので、厳に謹んでいただきますよう、よろしくお願いいたします」と記された。
東京スタートアップ法律事務所の公式サイトも17日に更新され「所属弁護士のテレビ番組出演時の発言について」との文面をアップ。弁護士の名前は特定していなかったが「この度、当事務所に所属する弁護士がテレビ番組に出演した際の発言の一部がSNS等にて拡散されています。この件に関してご不快な思いをされた皆様に対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し「当事務所としては、今後このような事態が生じることのないよう、所属弁護士に対してメディア対応に関する注意喚起を行うとともに、適切な情報発信の重要性について改めて指導を徹底してまいります」と記されていた。
立花氏もその段階では、14日に自身が襲撃された事件について、当該番組発言が犯行動機の一部にあったとの主張をXで展開。文書に対しても「私は下記大泉まどか弁護士の弁明に対しては、今のところ全然納得していません!」とコメントしていた。