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お笑いタレント小島よしお(44)が19日放送のNHK総合「ファミリーヒストリー」(午後7時57分)に出演。自身のルーツに迫った。
母智恵さんは沖縄県久米島で生まれ育った。智恵さんは18年前、母の介護を理由に久米島に戻った。現在は料理店を営んでいる。高校を卒業後に上京。看護師のアルバイトとして働いていた。琉球舞踊を始め、腕前が上達するにつれ呼ばれる場所が増えていったという。ある集会で司会をしていた青年が声をかけられる。その人物こそが、よしおの父にあたる孝之さんだった。
やがて2人は交際に発展。1978年に結婚し、すぐに長男が生まれた。その2年後に2人目を妊娠し、久米島に里帰り出産。よしお(本名義雄)が生まれた。出産からしてすぐ、孝之さんから電話があり「すぐに戻ってきてくれ」と言われたという。
早大時代に政治活動を行っていた33歳の孝之さんは参院議員の補欠選挙に狙いを定めた。当時は民社党の選挙を裏で支える職員だった。候補者選びが難航する中、党の春日一幸氏から白羽の矢が立ったという。
一方で孝之さんの父、よしおにとっての祖父の文夫さんは大反対。妻の智恵さんも戸惑った。それでも選挙に出馬したが落選だった。
この落選を機に国政選挙に4度出馬するも当選には届かなかった。そんな中、選挙に反対していた文夫さんが初めて孝之さんの選挙活動を目の当たりに。「小島家の誇りだ」との言葉を残したという。当時を回想した孝之さんの目には涙があった。
その後も政治家になるい夢を負う孝之さんを、妻智恵さんが支えた。当時珍しかった沖縄産の食品を取り寄せ、フリーマーケットで売って家計を支えた。「夫に愚痴言うよりも私がやればいい。『なんくるないさ』なのよ。常にそういう考え」と当時を振り返った。
そして最後と決めた6度目の選挙だったが、落選だった。
VTRが終わると、「お父さんの挑戦。改めてみるとすごいことやってたんだなと思いますね。どっかであきらめちゃいそうな感じがしそうですけど、みんなを幸せにしたいというのを貫いたのはすごいなと思いますね」とコメントした。
VTRで目に涙をためていた父を見て「ウチの親父があんな顔を見たのは初めて見ました」と語った。
母智恵さんの「なんくるないさー」精神については「間近に見ていたんで。自分の血肉になっているというか」と語った。