麻薬投与の疑いで、実刑を言い渡された韓国の俳優ユ・アイン（38）が18日、執行猶予で釈放された。
ソウル高裁は同日、麻薬類管理法違反、大麻喫煙などの罪で起訴されたユ・アインに懲役1年、執行猶予2年と罰金200万ウォン（約20万円）を言い渡した。さらに80時間の社会奉仕、40時間の薬物治療講義受講と約154万ウォン（約16万円）の追徴金も命じた。
ユ・アインは20年9月から22年3月まで、計181回にわたってプロポフォールなどを常習投薬した疑惑、21年5月から22年8月まで44回にわたって、他人名義で不法に処方されて睡眠薬を購入した疑惑などで裁判にかけられていた。
昨年9月の1審では懲役1年と罰金200万ウォン、追徴金約150万ウォンを宣告され拘束された。控訴し、この日懲役刑の執行猶予判決を受けて釈放された。
裁判所は「管理方法の弱点を利用して家族・知人などの名義を任意に使って犯行を犯すなど悪質。被告人が長期間睡眠障害とうつ病を経験し、まともに眠れない苦痛で犯行したとみられる」と、減刑理由を説明した。また、5カ月間の拘禁中に犯行を反省した点、同種の前歴がない点、現在薬物依存性を相当部分克服し再犯の可能性が少ないという点などが考慮された。
公営放送MBCは「囚人服の丸刈り姿で法廷に登場したユ・アインは、執行猶予が宣告されると、裁判官に向かって90度に身をかがめてあいさつした」と報じた。
