
小説家で医師の知念実希人氏(46)が17日までにX(旧ツイッター)を更新。花粉症の治療についての見解を示した。
花粉症対策でステロイド注射を紹介する投稿を引用した上で「【注意】花粉症にケナコルトの筋肉注射を勧める方がいますが、ケナコルトを投与すると『易感染性』『耐糖能異常(糖尿病)』『消化管潰瘍』『骨粗鬆症』『精神症状』『中心性肥満』『白内障』etcetc……等の副作用がかなり高い頻度で起こり、決してお勧めできません」と注意喚起を行った。
そして「ケナコルトは強力な副腎皮質ステロイドで、筋肉注射をすると数週間その効果が持続しますが、代わりに上記の副作用のリスクが生じます」とつづり、「花粉症には血中にほとんど移行しない、点鼻のステロイドの使用が基本であり、それに抗ヒスタミン薬や点眼薬を使用するのが正しいです」と対処法を明かした。
さらに別の投稿で「あと、スギ花粉症は実は根治可能です(3年くらいかかるけど)舌下免疫療法という、少量のスギ花粉の錠剤を毎日1回、舌の下に投与して花粉症を治すという治療法があり、かなり効果があります。花粉症の方はスギ花粉のシーズンが終わったあとご検討ください」とつづった。
知念氏の投稿に対し「人によると思いますが、舌下免疫療法の1年目でそれまで20年以上苦しんできたスギ花粉のシーズンを症状なしで過ごせて、春が本当に過ごしやすかったです」「5年続けて治療完了しました。予防的に処方される抗アレルギー薬は使っていますが、症状はほぼ出ません。超楽。問題なのはヒノキには効かない(アレルゲンが異なるので当然)と言うこと。3月半ばからは症状が出始めます。早くこっちのヤツも出て欲しい」などと書き込まれていた。
知念氏は東京慈恵会医科大学卒の医師。小説家としては「優しい死神の飼い方」「仮面病棟」「祈りのカルテ」「となりのナースエイド」や累計250万部を超える「天久鷹央(あめく・たかお)」シリーズなどが知られている。