![](https://image.kingsoft.jp/starthome/nikkansports_ent/2025-02-08/e2b569c5f8fee356fc468d53f0ef2f35_lg.jpg)
真田広之(64)が製作を務めた「SHOGUN 将軍」が、新たな栄冠をつかみ取った。北米の映画批評家賞、第30回クリティクス・チョイス・アワード(CCA)の発表と授賞式が7日(日本時間8日)、米カリフォルニア州のサンタモニカで開かれ、テレビ部門で最多6部門にノミネートされた中から、真田の主演男優賞、浅野忠信(51)と穂志もえか(29)の助演男・女優賞、最優秀ドラマシリーズ賞の4冠に輝いた。1月7日に近隣のロサンゼルスで発生した山火事の影響で2度延期された授賞式の檀上で、真田と穂志は米国にエールを送った。
まず、1月のゴールデングローブ(GG)賞に続く受賞となった浅野と、今回が初受賞となった穂志の受賞が同時に発表された。穂志は両手で顔を覆うと、涙ながらに登壇。「私は日本から来ました。初めまして。ありがとう『SHOGUN』」とスピーチした後、「家や愛する人を失った方々に心からお見舞い申し上げます。日本も私も皆さんを思っています」と、英語でロス市民にメッセージを送った。
そして、最多18冠を獲得した昨年9月のエミー賞、GG賞に続く主演男優賞を受賞した真田が登壇。「世界中の視聴者に感謝したい」と口にした。その上で、当初は1月12日に開催予定も山火事の影響で同26日、さらに7日と2度、延期された授賞式が無事に開催されたことに「全ての消防士にも感謝。あなた方こそ私のヒーロー」と、消火作業に尽力した消防関係者をねぎらった。
23日に授賞式が行われる全米映画俳優組合賞(SAG賞)でも、ドラマ部門で真田と浅野の男優賞、アンナ・サワイ(32)の女優賞、作品賞に当たるアンサンブル賞と、最多5部門でノミネートと気を吐く。「SHOGUN 将軍」は、米国から世界を席巻し続けている。
◆クリティクス・チョイス・アワード 米国とカナダの批評家で構成された放送映画批評家協会(CCA)が主催し、今年で30回目を迎えた。同協会は映画やドキュメンタリー、テレビ番組を批評する放送、ラジオの批評家らによるグループで、姉妹組織の放送テレビジャーナリスト協会が合併して19年に設立。創立当初のメンバーは42人だったが、現在では580人以上の会員を擁すなど、北米最大の批評家団体。映画部門は、米アカデミー賞の前哨戦の1つとされ、昨年の作品賞はオッペンハイマー。シカゴ(02年)、ノーカントリー(07)なども受賞。
◆「SHOGUN 将軍」 米作家ジェームズ・クラベルの75年ベストセラー小説が原作で、「関ケ原の戦い」前夜の戦国武将らの人間模様を描いた時代劇。真田は徳川家康がモデルの武将を演じ、浅野は家臣役、穂志は武家に生まれ英国人航海士の正室になる女性を演じた。昨年2月から4月にかけ、全10話がディズニープラスで世界配信。