関西の名物パーソナリティー浜村淳(90)が、運転免許証を返納した。浜村は、3日に亡くなったプロ野球阪神タイガースを、監督として球団史上初の日本一に導いた吉田義男さんと同じ、京都・山城高校の1年後輩で、前日4日取材に応じ、その際に自身の近況として、返納を明かした。
浜村は高校時代、野球部のスターだった吉田さんについて「当時は気安く話せなかった」存在だったが、後に吉田さんから声をかけられるようになり、「気さくな人だった」と回顧。17年にパーソナリティーの先輩でもあった中村鋭一さんが死去した際には、葬儀で会い「珍しく長く話し込んだ」と振り返り、「お互い長生きしようなと言っていたのに、こんなお別れになるなんて、想像もしてなかった」と悔やんでいた。
その上で、自身も、1月10日に90歳の誕生日を迎え「何かあってからでは遅いですからね」と言い、運転免許証を大阪・吹田署に返納したことを報告した。
浜村といえば、昨年3月まで長寿番組「ありがとう浜村淳です」(MBSラジオ)を月曜から土曜まで放送。大阪府内の自宅から茶屋町にあるスタジオまで、府内幹線道路のひとつ、新御堂筋を、自ら車を運転して“通勤”するのが日課で「気分転換」と話したこともあった。
ただ、年々、車の運転は控えるようになっていたが、90歳になったのを機に返納を決断。「私自身、しっかりしていると思いがちなんですが、でもやっぱり、90歳にもなりますと勘違い、記憶違い、見間違いなどが、ちょいちょい出るようになりましてね。このまま(運転を)続けてたら、大きなことにつながるかもしれない。そうなってからでは遅いと思いました」と語った。
浜村は現在も、「ありがとう-」土曜日の放送を続けている。