元フジテレビで制作会社経営の長谷川豊氏(49)が4日、Xを更新。1日に実業家・堀江貴文氏(52)の公式YouTubeチャンネルで「フジテレビに上納文化はあります」などと語った中で名前を挙げた、フジテレビ在籍時の先輩で現在はフリーアナウンサーの笠井信輔(61)と同局の女性アナウンサーへの「誹謗(ひぼう)中傷がかなり度を越してきています」と指摘。「叩くべき相手を間違ってはいけないと思います」と呼びかけた。
長谷川氏は堀江氏との対談の中で、フジテレビ在籍時に、先輩で現在はフリーアナウンサーの笠井信輔(61)と同局の女性アナウンサーらとの会食した際、自らが上納されたなどと語った。その発言に対し、笠井が2日にブログを更新し「『上納』は完全否定できます」などと否定。一方で「『元後輩アナウンサーは、嘘をついている』と、主張しているわけではありません 15年以上前のことです(中略)彼は、どこかで記憶違いをしているのではないかと感じるのです」と長谷川氏に一定の配慮を示すも、SNS上で炎上し「恐怖を感じています」ともつづった。
長谷川氏は、前日3日にXで「こんなにご迷惑をおかけすると思っておらず(もう20年近く前の話で時効ですし僕もネタと思って話してます)、ものすごい罪悪感です」とつづっていた。その流れで、一夜明けたこの日も「『笑い話』であり、いい思い出の一つです。貶めたかったり攻撃したくて書いたものでは一切ありません」と説明。笠井と先輩女性アナウンサーを「『テレビ画面まんま』の人です。(中略)すごい所は『すべての人に同じ対応をするところ』なんです。年上にも。年下にも。男性にも。女性にも。画面に映ってても映らなくても。あのまんまの人たちで、だからみんなが大好きです」と評した。
その上で「『これ、フジのノリの僕らはいいけど、普通に考えたら上納って言える話だよね』『フジの明るさやノリの良さが逆に今回の様に傷つく人を作ったかもしれないね』って問題提起するために話しました」と、堀江氏との動画で話した意図が問題提起だったと主張。「そう。こちらも何度も何度も書いたように『僕も同じ穴のムジナ』だからです。あれ、僕の自己反省のためにも話したエピソードです」と続けた上で「20年も前の話です。忘れてても普通です。笠井さんはまだいいんです(いや、やめてあげて欲しいけど)。でも反論できないんですよ。フジの「社員」だから」と先輩女性アナウンサーの状況をおもんぱかった。
長谷川氏は「僕も経験あるんですけれど、フジテレビって『言いたいことがあるなら外に出てから発信しろ』『辞めるまでは自由に発言するな』って言ってくるんです」と、フジの社内事情を明かした。その上で「僕はガバナンスを精査し、取締役以上を一新し、大きく素敵な新しいフジテレビに変革するためであれば、悪役は全然引き受けます。もともと多くの人から嫌われてるんで僕なんて適任だと思うんです」とも訴えた。
その上で「今回の犠牲を産んだのは『フジのシステム』です。『フジの日枝イエスマンたち』です。叩くべき相手を間違ってはいけないと思います」と指摘。「僕は今までもこれからも尊敬する大恩人の笠井さん(と先輩女性アナウンサー)への気持ちは変わることはありません。あのエピソードを聞き、良ければ皆様も一緒に『昭和の時代に当たり前にあったノリって、今考えたらアウトなことあったなー』と少し笑って一緒に考えて頂けるきっかけになったら幸いです」と呼びかけた。