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膵臓がん闘病中の森永卓郎氏、生島ラジオで「本格的な転移が始まった。そう長くもたない」


経済アナリストの森永卓郎氏が膵臓がんステージ4で闘病中であることをTBSラジオで明かし、病状が急変し厳しい状況にあると語りました。森永氏は医療用モルヒネを使用しながら痛みを抑えており、この1週間で食事がほとんどとれず、歩くことも困難だと述べています。また、社会の分断に対する懸念を表明し、もっと思いやりのある社会を目指すべきだと訴えました。森永氏は2023年11月に人間ドックでがんが見つかり、入院治療を受けつつ仕事を続けています。

経済アナリストの森永卓郎氏(24年11月4日撮影)

ステージ4の膵臓(すいぞう)がんで闘病中の経済アナリスト森永卓郎氏(67)が27日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に電話で生出演した。

パーソナリティー生島ヒロシ(74)が「大丈夫ですか」と病状を聞くと、森永氏は「実はよくないんですよ。先週の放送が終わったくらいから容体が急変。本格的な転移が始まったようで、右脇腹に一気に痛みが来ました。今は医療用モルヒネで痛みを押さえています。この1週間はほとんど食べていません。ろくに歩けなくなっている。実感で言うと、そう長くもたないなと言うのが個人的な感想。ここまで急変するとは思っていなかった、今は厳しい状況です」と説明した。

この日は午後4時から、中居正宏氏(52)が引退した女性トラブルに関する問題でフジテレビ幹部の会見が予定されている。

森永氏は「石破総理が『もっと楽しい世の中にしよう』と言って世間から無視されたけど、私は楽しくない。世の中が分断されて、ちょっとでも弱みを見せると袋だたきになる。もちろんやったことは悪いんですけど。世界中で分断が広まっている。楽しい世の中は、お互いの思いやりで生まれる。フジも、かつては『楽しくなければテレビじゃない』というキャッチフレーズを掲げていた。ちょっとでも弱みを見せたらおしまいという社会は、私は心苦しい」と話した。

生島が「アメリカには再チャレンジできる土壌がありますね」。森永氏は「人を非難しながら、自分もターゲットになるんじゃないかとおびえている」と話した。

生島が「政治に不満を保つ人が82%になると言われています」と言うと、森永氏は「今、議論するべきは袋だたきではなく、どうやったら国民が幸せになれるか。それが国会の務め。日本はあいまいな社会だったが、それが方向性としてよかったと思う。根っこに帰って、みんな支え合おうよと私は思っています」と話した。

森永氏は2023年(令5)11月に人間ドックを受け、膵臓がんが見つかった。同12月27日に発表して、入院して抗がん剤治療を続けながら、仕事を続けている

◆森永卓郎(もりなが・たくろう)1957年(昭32)7月12日、東京都出身。80年に東大経済学部を卒業して、日本専売公社入社。経済企画庁、三井情報総研、三和総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどを経て、06年(平18)に独協大経済学部教授。安倍晋三総理のアベノミクスを“弱者切り捨て”と批判。収集マニアとしても知られた。長男は経済アナリストの森永康平氏。

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