社会学者の古市憲寿氏(40)は23日、日本テレビ系のニュース番組「news every.」(月~金曜午後3時50分)に生出演した。女性とトラブルになり、この日で芸能界を引退すると発表したタレント中居正広(52)について思いを語る中で、コメント文の発表のみで引退するという形に、疑問を呈した。
古市氏は、今回の問題で打ち切りが決まったテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」で、中居と約6年、共演していた。
「僕の世代では、子供のころから当たり前のようにSMAPがいた。解散の時もすごく残念だったんですけど、いつかまたみんなでやってくれるんだろうと思っていたのが、中居さんの引退でSMAPの再結成も現状は、なくなった。それを含めて残念な思い」と語った。
この日、中居が発表した引退発表に関するコメント内容について問われると「気になったのは、『全責任は私個人に(あります)』というフレーズがあったと思う。中居さんらしいという感じで、フジテレビなのか仲間なのかをかばっているようにも見えますし」と、私見を述べた。その一方で、「ただ、本当に自分に責任があると感じていらっしゃるのなら、やっぱり言葉だけではなく、きちんと会見をして去ってほしいなというふうに思う」と述べ、コメントを発表しただけで記者会見などを通じた詳細な説明がなかった対応に、疑問を呈した。
「ずっと国民の前で活動してきた、文字通り国民的アイドルだった方。文書を1枚残して謎とともに去るんじゃなくて、きちんと、できる範囲でできる限りの何かの言葉を残して、去ってほしかったなあと思ってしまう」とも口にした。
中居は23日正午に発表したコメントで、芸能界引退を発表。事務所「のんびりなかい」についても「残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することにします」とした。この日の発表に至った経緯については「私がこれまで携わらせていただきましたテレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談がすべて終了」したことを、理由としている。
その上で「そして、改めて、相手さまに対しても心より謝罪申し上げます。関係者各位の皆さま、ご迷惑をおかけしました。重ねて、お詫び申し上げます。大変、大変申し訳ございませんでした」と謝罪。自身のファンに向けても「ヅラの皆さん一度でも、 会いたかった 会えなかった 会わなきゃだめだった こんなお別れで、本当に、本当に、ごめんなさい」「さようなら…」とつづった。