水谷豊(72)主演のテレビ朝日系ドラマ「相棒season23」(水曜午後9時)の元日スペシャル第9話が1日に放送され、平均世帯視聴率が11・3%(関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は6・5%だった。
水谷演じる杉下右京と寺脇康文(62)演じる亀山薫の黄金コンビも3シーズン目に突入。常に“時代”を描いてきたが、水谷は新シーズンを「今、誰もがひんしゅくを買うことを怖がって萎縮しているような社会になってきた気がするのですが、『相棒』はひんしゅくを買うことを恐れずに、これからも挑んでいく。新シーズンでも“相棒ワールド”はますます進化していきます」と宣言した。
◆元日スペシャル第9話のあらすじ
大みそか。市民合唱団に入団した美和子(鈴木砂羽)と小手鞠(森口瑤子)は、年末コンサートを前に練習の真っ最中。右京は陣川(原田龍二)の付き添いでデパートの宝石店にいた。相変わらず恋多き陣川は出産を控えた“運命の相手”にプロポーズするため、指輪を購入したいらしい。
一方、薫、伊丹(川原和久)、益子(田中隆三)の3人は、警察学校時代の同期澤田菜穂(櫻井淳子)の自宅を訪れ、夫の正志(藤本隆宏)を紹介されていた。
同じ頃、芹沢(山中崇史)と麗音(篠原ゆき子)は、角田(山西惇)の応援で喫茶店に潜入中。容疑の掛かった反社会的組織の関係者を待ち伏せていた。
そんな中、右京は4歳の女の子とはぐれた母親と出会い、陣川と迷子捜しを手伝う。そしてテレビ局では、人気ニュースキャスターの桧山(高嶋政伸)が、付人の武部(高橋光臣)や局のお偉方に取り巻かれ、年末特番の準備を進めていた。
ところが、ジョーカーを名乗る人物から、桧山に「娘は預かった」の脅迫状が届き、状況が一変。右京が捜す女の子こそ、桧山の娘だった。犯人の要求は、「予定通り生放送を行え」というもので、意図は不明。
その頃、美彌子(仲間由紀恵)と峯秋(石坂浩二)は、与党の大物議員伊地知(石丸謙二郎)の忘年会に招かれていた。伊地知は最近、ジョーカーを名乗る反社会的組織の関連団体が、自身の反対派に暴力をふるう事件が相次いでいることに頭を悩ませていた。
右京は誘拐事件の目的が、番組内でジョーカーを批判した桧山を狙ったものではないかと考え、角田たちが確保したジョーカー関係者の男と接触。男は誘拐への関与こそ否定したものの、「テレビ局に仲間がいる」と証言する。