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日本美容外科学会、献体写真公開騒動をめぐり声明発表「倫理観著しく欠き、断じて容認できない」


日本美容外科学会(JSAPS)は、女性外科医がSNSで献体写真を不適切に投稿したことに対する声明を発表しました。この外科医は、グアムでの解剖研修で、モザイクなしの献体写真を投稿し、ネット上で批判を受けたため、投稿を削除し謝罪しました。学会はこの行為を倫理観に欠けるものとし、女性外科医はJSAPS会員ではないことを明記しつつ、美容外科医として社会的責任を伴う行動を求めました。また、この問題を重く受け止め、倫理意識の啓発活動と管理体制の強化を図ることを表明しました。

一般社団法人「日本美容外科学会」の公式サイトから

一般社団法人「日本美容外科学会」が28日までに公式サイトを更新。献体写真をSNSで公開する不適切投稿を行った女性外科医に対し、声明を発表した。

女性外科医はグアムでの解剖研修の写真を公開し「いざ Fresh cadaver(新鮮なご遺体)解剖しに行きます!」「頭部がたくさんあるよ」などとSNSに投稿。献体された死体の一部にはモザイクがかかっておらず、献体の前でピースサインをするものもあった。ネット上での騒動を受け、女性外科医は当該投稿を23日までに削除し、自身のブログに謝罪文を掲載した。

「この度、一部の美容外科医師がご遺体の解剖に関して不適切な行動を取ったとの報道がなされました」と切り出した上で「このような行為は、医療従事者としての倫理観を著しく欠いたものであり、断じて容認できるものではありません。当該医師は日本美容外科学会(JSAPS)の会員ではありませんが、美容外科医としてその肩書を用いる以上、社会的責任を伴う行動が求められることを強調したいと思います」とつづった。

そして「ご遺体は無限の尊厳をもって扱われるべきものであり、私たちはその提供者およびご遺族の意志に深い敬意を払っております。今回の件を重く受け止め、改めて学会内外での啓発活動と管理体制の強化を図る所存です」と記した。

▽発表全文

美容外科医師によるご遺体の解剖に関しての不適切な行動の報道について

この度、一部の美容外科医師がご遺体の解剖に関して不適切な行動を取ったとの報道がなされました。このような行為は、医療従事者としての倫理観を著しく欠いたものであり、断じて容認できるものではありません。当該医師は日本美容外科学会(JSAPS)の会員ではありませんが、美容外科医としてその肩書を用いる以上、社会的責任を伴う行動が求められることを強調したいと思います。

日本美容外科学会(JSAPS)では、医療発展のためにご遺体を解剖させていただく際、常に厳格な倫理規範の下で行動しております。ご遺体は無限の尊厳をもって扱われるべきものであり、私たちはその提供者およびご遺族の意志に深い敬意を払っております。今回の件を重く受け止め、改めて学会内外での啓発活動と管理体制の強化を図る所存です。

私たち医療従事者は、常に社会からの信頼を得るべく行動する責務があります。今後も全ての美容外科医が高い倫理観をもって行動するよう、学会として努力を続けて参ります。

2024年12月26日

一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)

理事長門松香一

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