木村拓哉(52)鈴木京香(56)らが21日、都内で行われた映画「グランメゾン・パリ」(30日公開・塚原あゆ子監督)のレッドカーペットイベントに出席した。舞台となったフランス・パリで来年1月8日から、追って香港や台湾など世界各国で公開されることが発表された。
新宿・歌舞伎町にドレスアップした木村らキャスト陣がバスに乗って登場すると、ファン約300人から悲鳴のような大歓声を浴びた。通行人から「キムタクー!」という声も飛び、手を振ってスマートに対応。人気シリーズの“再始動”にふさわしい幕開けとなった。
19年放送のTBS系「グランメゾン東京」の続編となる映画版。木村の主演ドラマの映画化は15年「HERO」以来約9年ぶり。初の試写会を振り返り、木村は「エンドロールが流れ終わって、試写室に光が入った瞬間にみんなに『ありがとう』と言いたくなって、握手をしてもらった」と回想。及川は「隣を見たらきょんちゃん(鈴木)が泣いていた」、鈴木も「沢村(一樹)さんの涙がキラキラ輝いてた」と暴露合戦。傑作の誕生に、木村は「みんながあったかくなれる作品になった」と胸を張った。
今年3月にパリで大規模なロケ撮影を行い、主要キャストは劇中で日本語のセリフと変わらない量のフランス語での芝居にも挑戦した。仏での公開決定発表の喜びもつかの間、及川は「我々のフランス語がちょっと心配」と吐露。木村も「観客の皆さまにしっかり伝わるのか…」と顔を見合わせていた。 【望月千草】