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八代亜紀さんの等身大銅像が完成、「雨の慕情」のポーズ 一周忌に合わせて都内の菩提寺に


昨年12月30日に73歳で亡くなった歌手の八代亜紀さんを偲び、彼女の人気曲「雨の慕情」のポーズをとった等身大の銅像が東京・品川区の安養院で除幕されました。除幕式には八代さんと親交の深かった作詞家の悠木圭子さんや彫刻家の堤直美さんが出席。銅像は、八代さんを称える愛に満ちた作品として制作され、半永久的に残る予定です。銅像の近くには八代さんの直筆の言葉を刻んだ石のモニュメントも移設され、一般の人々も訪れることができます。式典では、八代さんがにぎやかなことが好きだったことから、多くの人に気軽に訪れてもらいたいとのメッセージが伝えられました。

22年11月、歌謡祭で「雨の慕情」を歌う八代亜紀さん

昨年12月30日に73歳で死去した八代亜紀さんの一周忌に合わせ、東京・品川区の菩提(ぼだい)寺「安養院」で19日、等身大銅像の除幕式が行われた。銅像はヒット曲「雨の慕情」の「♪雨雨、ふれふれ」のおなじみのポーズをとっている。

除幕式には八代さんのヒット曲「なみだ恋」や遺作となった「想い出通り」を手がけた作詞家悠木圭子さん(88)が出席。「亜紀ちゃんとは53年の付き合いです。たくさんの愛をくれました。そんな亜紀ちゃんの銅像がここにできるのは素晴らしく、とてもうれしい。私は亜紀ちゃんがいなくなった感じがしない。ここにいるような気がします。亜紀ちゃんは『先生、大丈夫?』といつも元気づけてくれました。立派な銅像ができてよかったね。喜んでいるよね」などと呼びかけた。

銅像の制作は生前から親交のあった彫刻家堤直美さんが手がけた。「日本で一番、愛された歌手でした。制作の話があったのは6月ごろで他の仕事を後回しにして作った。八代さんといえば『雨の慕情』の左手をあげている姿。銅像は愛に満ちた顔になりました。像は1000年、半永久的に残る。触ったら人の手の脂で良い色になっていく。触ってほしい」とあいさつした。

銅像の横には箱根から移設した石のモニュメントを設置。石には八代さんの直筆で「遠まわりでも つまずきながらでも ひとすじに生きる それがすばらしき人生」と刻まれている。八代さんの大好きだった言葉だという。

墓地エリアには一般の人は入れないが、銅像には会いに行ける。式典の最後には「八代さんはにぎやかなことが大好きでした。これからも気軽に会いに来てほしい」とアナウンスがされた。

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