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文化放送社長、小倉智昭さん偲ぶ「ミスターブロードキャスト」「ラジオの手法をテレビに」


文化放送の齋藤清人社長は、11月9日に77歳で逝去したキャスター小倉智昭さんを「ミスターブロードキャスト」と称し、その多大な功績を偲びました。齋藤社長は、新入社員時代に小倉さんの番組「小倉智昭の時計の針はいま何時」のスタジオを見学したことを昨日のことのように覚えていると語り、小倉さんのラジオからテレビへの転身を賞賛しました。小倉さんは特徴的な甲高い声で注目され、ラジオの手法をテレビに取り入れた先駆者と評価されています。また、齋藤社長は小倉さんを「SNSには似合わない」存在とし、放送という枠の中で自由に力を発揮する能力を持っていたと述べ、彼に直接生放送でキューを振る機会がなかったことを心残りとしています。

小倉智昭さん(2016年11月撮影)

文化放送齋藤清人社長が17日、都内の同局で定例会見を行い、今月9日に77歳で死去したキャスター小倉智昭さんについて「ミスターブロードキャスト」と、その功績をしのんだ。

同局で小倉さんは、朝の2時間ワイド「小倉智昭の時計の針はいま何時」(87年4月~91年10月)など3つのワイド番組を担当した。

齋藤社長は「私が新入社員の時に始まった番組で、スタジオの見学に行ったことをきのうのことのように覚えている」としのんだ。

「東京12チャンネルからフリーに転身したあと、甲高い特徴のある声で注目された」とし「小倉さんはラジオの方だなと思っていた。ラジオの手法をテレビに持っていって、卓抜した才能を発揮された方だとあらためて思います」。

また「小倉さんはSNSは似合わない方と感じている。放送という一定のルールの中で、そのルールをかいくぐってスイスイ泳いだところが小倉さんの真骨頂だと思います。ルールの中を上手に走り抜けて『見てみろ、おれならこう料理してやるんだ』という感じでニンマリされている、という印象の強い方でした」。

「ラジオ、テレビ含め、ミスターブロードキャスト」と賛辞を贈り、「小倉さんに生放送でキューを振ったことがないのが非常に心残り。小倉智昭さんに一度、生放送でキューを振りたかった」と話した。

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