女優松たか子（47）が10日、TBS系新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」（1月2日、午後9時）の制作発表会見に出席した。
性格の違う3姉弟に人生の分岐点が訪れ、鎌倉から韓国・釜山を舞台に「家族の在り方」を描くホームドラマ。脚本は連続ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」や映画「ラストマイル」などを生み出した野木亜紀子氏が担当する。演出の土井裕泰氏と映画「罪の声」以来のタッグを組む。
松はフリーの編集者で、渋谷家の家長として鎌倉の実家に暮らしている長女・葉子を演じる。「葉子は地に足のついた人。私自身が末っ子で、お姉ちゃん気質が自分にある自信もなかったので、お姉ちゃんってどんなだろうって思い描きながら演じました」と明かした。
30歳を過ぎても職や居場所を変えながらふらふらしている妹・都子を多部未華子（35）が、江ノ島電鉄で保線員として働く弟・潮を松坂桃李（36）が演じる。星野源（43）は葉子に執着してつきまとう作家、百目鬼見（もめき・けん）役。日本のドラマ初出演のチュ・ジョンヒョク（33）も出席した。
松と多部はともに巳（み）年生まれで、来年が年女。多部が「へび年が生かされる生き方をしたい」と25年の抱負を語ると、松は「この子、何言ってんだろ」と困惑。「何します？ （年女と）言われたからには意識して何かしたい」と迫られ、「根気強くコツコツ続けたい。巳（み）年らしいか分からないですけど。根気強く整理するとか、根気強く掃除するとか、根気強く断捨離するとか。根気強い人になります。ずーっと片付けやってるんです。完成しない片付けをやるのがどうやら好きみたいです」と回答した。
松は最後に「とても温かいドラマができました。わびさびという“さび”も出てきますが、寂しさと一緒に生きていくべき私たちの課題を、ちょっとだけお正月にふと立ち止まって考えていただけるような、そんな時間になってほしい。ぜひ1人でも多くの方と1月2日のこの時間、一緒に過ごせればなと思っております」とあいさつした。
