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古市憲寿氏、韓国の非常戒厳令めぐり「コロナ時代の…日本社会の方が怖い」


社会学者の古市憲寿氏が、韓国の尹錫悦大統領が宣言した非常戒厳令を巡る批判について自身の意見を述べました。尹大統領はすぐに戒厳令を解除しましたが、日本のSNS上では日本の緊急事態宣言と比較する声も上がっています。古市氏は、日本では法的な強制力がないにも関わらず、実質的な戒厳令が行われたと感じると指摘。また、彼は日本国憲法を改正して緊急事態条項を設けることに反対の立場を示し、権力者が緊急事態を恣意的に作り出す危険性を懸念しています。さらに、法律による制約があると、社会からの排除がさらに酷くなる可能性を警告しました。

古市憲寿氏のインスタグラムから

社会学者の古市憲寿氏が4日、X(旧ツイッター)を更新。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が宣布した非常戒厳令をめぐる批判の声について思いをつづった。

尹大統領は、3日午前10時20分過ぎに公開した動画で非常戒厳令を宣言したが、国会本会議で4日午前1時ごろ、解除を求める非常戒厳解除要求決議案が可決されたことを受け、同日午前4時20分ごろ、国民に発表した談話を通じ非常戒厳令の解除を宣告。わずか6時間ほどでの幕引きとなった。

古市氏は「韓国の戒厳令を批判するのはいいけれど、その中には日本のコロナ時代の緊急事態宣言に協力的だったひとも多い」と日本のSNS上の声に言及。「しかも、法に基づかない『お願い』ベースで、実質的な戒厳令が実現していた日本社会の方が怖いとも言える」と私見を述べた。

続く投稿では「ちなみに僕は日本国憲法を改正して緊急事態条項を設けるのに反対です」との考えを明かし、「韓国の事例でもわかったように、権力者は恣意的に『緊急事態』を作ることができる」と指摘。「コロナ時代のお願いベースの緊急事態宣言でさえ、空気に従わないひとが非国民扱いされた」と引き合いに出し、「法的な根拠まであるとさらに排除が苛烈になりかねない」と懸念を示した。

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