膳場貴子がキャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)が17日、生放送され、同局「報道1930」キャスター編集長の松原耕二氏が、自公政権の過半数割れによる企業・団体献金の見直しについて、持論を語った。
番組では、自民党が消極的な企業・団体献金の見直しについて多くの野党が禁止すべき、との意向を示しており、公明党や国民民主党の動向が鍵となることが紹介された。
松原氏は「自民党内の議論を見ていると、本当に自分たちが、与党が過半数割れしたということが、そこから頭が切り替えられていないじゃないか、という印象を持つんですね」と苦言を呈し「企業・団体献金(の見直し)も、どうもやる気がない。政策活動費も廃止すると言っているけど、本当に廃止するかは、実は方向は出ていない。しかも政策活動費の名前を変えて、別の名前にすれば生き残らせることもできるわけで、その抜け穴をどうするか、ということ」とコメントした。
さらに実例として「ある政治家の収支報告書の支出の部分を見ると、例えば『カニ代20万円』、食べるカニですよ。あと『商品券30万円』とか書いてあって、これ何のお金なの? しかもこれ、政治資金なの? 本当に。監査人も判断する権限が与えられてないので、雑ぱくに書いても通っているわけですよね」と紹介。「国民が今回一番怒っていたのは、自分たちは1円までチェックされて税金を払っているのに、何で政治家だけ特別扱いなんだ、ここに怒っていたわけですよね」と指摘し「そういう意味でも、第3者機関は作るんでしょうけど、そこに独立した強い権限を与えないと、おそらく何の意味もなくなってしまう。参議院選挙に向けて、こうしたこともちゃんと見ていく必要がある」と述べた。