元SMAP森且行(50)を追ったドキュメンタリー映画「オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版」(穂坂友紀監督、29日公開)の完成披露イベントが11日、都内で行われた。
映画では、オートレーサーとして再起不能と言われた21年1月の落車事故から、奇跡の復帰を遂げるまでの過程にスポットが当てられている。事故はSMAPメンバーとの約束だった「日本一」を日本選手権優勝で果たしてからわずか82日後のことだった。
復帰戦には森在籍時のSMAPのメンバーカラー5色をあしらった星をプリントしたヘルメットで臨んだ。そのヘルメットを抱えて舞台に立った森は「全国公開の映画になるなんて最初は冗談だと思いました。家族には言いましたけど、レーサー仲間には恥ずかしくて言えなかった。宣伝で知った後輩から『森さん役は誰がやるんですか?』なんて聞かれて説明が面倒くさかった」と笑わせた。
穂坂監督は「3年間密着する間に森さんはお酒弱くなったような気が。全部撮りましたけど、私も大人の判断で使う箇所を選択しました。60歳の且行、70歳の且行も撮りたい」と意欲的に話した。
ヘルメットについては「…のメンバーカラーを使わせてもらいました」と照れくさそうににごし、「オートレーサーに転身してから28年。これからも前を向いていきたい」と締めくくった。