俳優高石あかり（21）が29日、大阪市のNHK大阪放送局で、次々作の25年度後期連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロイン決定会見に出席した。会見は高石の人柄がにじんだものとなった。
異例の生中継でのヒロイン発表となった高石は、朝ドラヒロインオーディション3回目のチャレンジで、歴代3番目となる2892人の応募者の中から選ばれた。子供の頃から朝ドラヒロインにあこがれてきただけに、登場するなり涙を流して喜んだ。
本人は涙もろくないと言うが、ヒロインに決まった際も「頭の中、目の前が真っ白で。その時は感情が追いついてこなかったんですけど、1人になった時にもうボロボロと泣いてました」と明かした。
最近の朝ドラは、すでに名前が知られた女優の起用も少なくない。高石はハナミズキとわすれな草が刺しゅうされた純白の着物姿で登場。それぞれの花言葉「感謝と返礼」「私のことを忘れないで」の気持ちを込め、「何物でもない自分がこうして今ここに立って、皆さんに覚えていただけるような人になれるようにという気持ちと、今までいろんな方に支えられて生きてきたので、少しでも感謝の気持ちを返せたら」と謙虚に語った。
会見では、直筆で「本日お越しの報道関係のみなさま」と書かれ、さまざまな「おばけ」が描かれた手描きのイラスト入りポストカードを配布した。
そこには「改めまして『ばけばけ』にて松野トキを演じさせていただきます高石あかりと申します。モデルである小泉八雲さんとセツさん二人だけの空気感を大切にし、愛らしい言語から生まれる『怪談』と『日常』が、見ている方に寄り添い、クスッと笑えるような朝をお届けしたいです！
まずは、何よりこれをよんでくださっている皆さんに応援していただけるように精いっぱい頑張ります！よろしくお願いいたします。
2024．10．29 高石あかり」としたためられていた。
制作統括の橋爪國臣氏によると、高石自らが発案したもので、「皆の輪を大切にしている子です」と高石の人柄を明かした。
