<第37回東京国際映画祭レッドカーペット>◇28日◇東京ミッドタウン日比谷
綾瀬はるか(39)が「ルート29」(森井勇佑監督、11月8日公開)主演として、レッドカーペットに登場した。豊満な胸の谷間があらわになった、黒のドレス姿でレッドカーペットに鮮烈な光を放った。カンヌ映画祭コンペティション部門に出品された15年「海街diary」(是枝裕和監督)で世界3大映画祭を経験しているが、01年の7月期の日本テレビ系ドラマ「金田一少年の事件簿」で俳優デビュー以来、23年で意外にも東京国際映画祭への参加は初めてだという。
「ルート29」は、森井監督が詩人・中尾太一氏の刺しゅう「ルート29、解放」からインスピレーションを受け、映画の舞台となる姫路と鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約1カ月間旅して脚本を完成させた。綾瀬は、他者と必要以上のコミュニケーションをとることをしない中井のり子(トンボ)を、共演の大沢一菜(13)は木村ハルを演じた。
綾瀬は、大沢と森井監督と並び、マイクを手にすると「一緒に旅した一菜ちゃんと監督と一緒に歩けることを、お祭り気分で楽しみたいと思います」と、笑みを浮かべた。
◆「ルート29」 のり子(綾瀬はるか)は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、仕事で訪れた病院で、入院患者の理映子から「姫路にいる私の娘をここに連れてきてほしい」と頼まれ、単身で姫路へと向かう。理映子から渡された写真を頼りに、のり子が見つけることができたハル(大沢一菜)は、林の中で秘密基地を作って遊ぶような風変わりな女の子だった。初対面ののり子の顔を見て、「トンボ」というあだ名をつけるハル。2匹の犬を連れた赤い服の女、天地が逆さまにひっくり返った車の中に座っていたじいじ、「人間社会から逃れるために旅をしている」と語る親子、久しぶりに会った姉など、さまざまな人たちと出会いながら、姫路から鳥取まで一本道の国道29号線を進んでいく2人の旅が始まった。