演歌歌手天童よしみ（69）が4日、都内で、今年2月発売の最新曲「昭和かたぎ」を課題曲にしたカラオケ大会を開催した。カラオケ大会を主催するのは初めて。
全国から審査を通過し選ばれた参加者16人が「昭和かたぎ」を歌唱する姿を、審査員席から見守った。終盤には、自身も同曲などを歌唱した。「たくさんの方々が応募されたと思うんです。その中で選ばれた方々の歌をご縁があって、聴かせていただいて。たとえ優勝できなくても、お会いしただけでもすごくうれしいなと感じています。どうか皆さん、末永くよろしくお願いいたします」とあいさつし、拍手を浴びた。
15歳から81歳まで幅広い層が集まった参加者の歌声について、「皆さんそれぞれに個性があって、自分の歌を持っていらっしゃって」と称賛。「衣装とかもすごく工夫されていて。目をかすめて見ると、『私かな？』『私やな？』って感じもするし」とジョークを飛ばして、笑いを誘った。
「昭和かたぎ」のMVは自身最速で100万回再生に迫る勢いだという。「昭和生まれの人って、何かしら、ものすごい強いんですよ。心強いし、少々病気になっても、何かあっても、超えていく力ものすごく持っている。それが今回のこの歌につながっているんじゃないかなと思いました」と分析した。
大会の優勝者は宮本雅博さん（68）。準優勝は村山小百合さん（57）と中村幸綱さん（38）。審査員特別賞は松下みんてつさん（21）だった。受賞者たちが発表され、天童は審査委員長として、総評を求めらると「こういう優勝とかを決めるのも、なかなか難しくて」と苦笑した。
「天童よしみは負けたことがないから、負けたことないでしょ、ってよく言われるんですけど。昔から肝心なところでいつも負けていました」と回想した。「でも家に帰ると母から『負けてよかった。また頑張ろうって気持ちが湧いてくるやろ』って言われていました。昔ながらの思い出がよみがえっています」と感慨を込めた。
「皆さんがここに来てくださって、その思いがものすごいうれしくて」と感謝し、「皆さんが『昭和かたぎ』をたくさん練習してくれて、歌ってくれて。こんなにうれしいことはないです。ありがとうございました」と伝え、感極まった。「本当にうれしかったです。私の歌を一生懸命歌ってくださって。熱唱に圧倒されました」と参加者たちをたたえた。
優勝者と準優勝者には、天童のコンサートに歌唱出演ができる、という賞品が贈られる。「カラオケ大会、続けます。第2弾。ぜひ皆さん、狙ってください。やります。任せといてや。今年中にやります」と宣言し、大きな拍手を浴びていた。
