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【柔道】「斉藤先生見たかったでしょうね…」立の一本勝ち、母の手に父の遺影…解説者しみじみ


斉藤仁さんの遺影を持つ、斉藤立の母三恵子さん(2023年4月撮影)

<パリオリンピック(五輪):柔道>◇2日◇男子100キロ超級◇シャンドマルス・アリーナ

準決勝進出を決めた斉藤立(22=JESグループ)の初戦2回戦では、NHKの中継で解説を担当した天理大の穴井隆将監督が、斉藤の父で、男子95キロ超級で84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪を連覇した仁さんに思いをはせた。

仁さんは15年に54歳で死去。斉藤の試合では、母の三恵子さんが仁さんの遺影を手にスタンドから応援した。初戦2回戦で、東京五輪100キロ超級金メダルのルカシュ・クルパレク(33=チェコ)に開始1分31秒、鮮やかな内股で一本勝ちすると、穴井氏は「まず、初戦はすばらしかったです」と戦いぶりを絶賛した。

その後、観客席の三恵子さんが立ち上がって遺影を掲げ、涙ながらに喜ぶ姿で映された。実況アナが「かかげられているのは、亡くなった斉藤仁さんの写真です」と紹介すると、穴井氏は「斉藤先生見たかったでしょうね~…このオリンピック」としみじみ。「見守ってくれていると思いますから、立選手には、ぜひ頑張って欲しいですね」と、エールを送った。

その後の準々決勝では、22年の世界選手権決勝で敗れたグランダ(キューバ)に勝利。準決勝に進んだ。

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