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浪曲師・京山幸枝若が人間国宝に内定「もう1度、浪曲が栄えた時代にしたい」注目度より高まる


京山幸枝若(2004年3月撮影)

浪曲師の京山幸枝若(70)が人間国宝に内定しました。昨年、落語で五街道雲助(76)が認定されており、大衆芸能から2年連続となります。

これまで落語は5代目柳家小さん、桂米朝、柳家小三治(いずれも故人)、そして雲助、講談は神田松鯉(81)が人間国宝になっていますが、浪曲では初めてです。

浪曲の団体は大阪の「浪曲親友協会」、東京の「日本浪曲協会」があり、幸枝若は「浪曲親友協会」の会長を務めています。浪曲は明治末から戦前にかけて庶民の娯楽として大変な人気があり、昭和初めの全盛期には浪曲師が3000人を超えていたそうです。しかし、戦後は娯楽の多様化もあって衰退し、講談と同様に「絶滅危惧種」と言われた時期もありました。講談は神田伯山の登場で人気の面ではV字回復を果たしましたが、浪曲も玉川奈々福、玉川太福、真山隼人ら中堅、若手の活躍で徐々にですが、観客も増えてきました。

幸枝若は内定を受けての会見で「浪曲語りをもっと増やして、もう1度、浪曲が栄えた時代にしたい」と話していましたが、今は浪曲師や三味線で伴奏する曲師は東西合わせて90人ほどしかいません。ただ、今回の人間国宝内定で、浪曲への注目度がより高まることは必至でしょう。

東京にある浪曲の常打ち小屋は浅草の木馬亭で、毎月1日から7日まで公演を行っています。入場料は2400円(25歳以下は半額)で、正午過ぎから午後4時までたっぷりと楽しめます。ちなみに8月10日には木馬亭で幸枝若の独演会が開催されますが、客席数は130ほどですから、すぐに満席になるでしょう。【林尚之】

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