加藤茶、志村けんさんとの名作「階段落ち」懐かしむ「全部アドリブ。良い相方をなくしました」

「結成60周年記念　ザ・ドリフターズ展」オープニングセレモニーで鏡開きを行い写真に納まる加藤茶（左）と高木ブー（撮影・垰建太）

今年で結成60周年を迎えるザ・ドリフターズ加藤茶（81）高木ブー（91）が18日、東京・松坂屋上野店「ザ・ドリフターズ展」（同所では8月5日まで）オープニングセレモニーに出席し、歴史に思いをはせた。

宝箱のように60年の軌跡がぎっしり詰めこまれた展示会では、加藤おなじみの「ハゲかつら」や、いかりや長介さんが愛用したベースなど、当人の自宅や関係先で発掘したお宝ばかり。加藤が「こんなにいっぱいあるとは」と驚くほど歴史は深く濃密。思い出深いのは、志村けんさんとのかけあいが光るドリフの名作「階段落ち」だ。「全部アドリブ。良い相方をなくしました。ボケたら必ず突っ込んでくれるので、気持ち良いんですよ」と懐かしんだ。

高木は、1966年（昭41）のザ・ビートルズ武道館公演で前座を務めた際のギターにまつわる逸話を披露。死守してきた一品だが、一時は「売っちゃおうかなって思ってたの」と告白。「記念のだから止められた」と“ざんげ”すると、加藤は「当たり前だろ！」とすかさずピシャリ。和気あいあいとしたかけあいは、今なお健在だった。同展覧会は、大阪・阪神梅田本店など全国で巡業する。【望月千草】