人気ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の日本再上陸が決定した。メインキャストがほぼ一新され、オーディションで選ばれた東啓介（28）甲斐翔真（26）ら、次世代ミュージカルスターがそろい踏み。来春、新たな「キンキーブーツ」が生まれる。
同作は日本では16年に初演され、19年、22年に再演。チケットは全公演即日完売し、スタンディングオベーションの嵐を巻き起こした。経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリーがドラァグクイーンのローラに出会い、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程が描かれた同名イギリス映画をミュージカル化。今なお人気を集める大ヒット作品だ。
チャーリー、ローラ、ローレンの主要三役がダブルキャストとなる。経営不振に陥る靴工場の跡取り息子チャーリー役には、190センチの長身と高い歌唱力を誇り、映像作品でもたびたび話題を呼んでいる東がキャスティングされた。東は、ネクスト山崎育三郎、古川雄大との呼び声も高く、舞台や映像とジャンルを問わず幅広く活躍中。ミュージカル「VIOLET」では黒人兵士フリック役を演じ、人種差別の痛みを抱える緻密な芝居が評価された。東とともにチャーリーを、ミュージカル「のだめカンタービレ」など話題作に立て続けに出演した有澤樟太郎（28）が演じる。
ドラァグクイーンのローラ役にはミュージカル「ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル」に出演するなど活躍がめざましい甲斐と、音楽アーティストとしても活動する松下優也（34）。靴工場で働く従業員のローレン役は、今秋放送のNHK連続テレビ小説「おむすび」へも出演が決定し、高い歌唱力と表現力を持つ田村芽実（25）と、同「ブギウギ」にてリリー白川役を好演した清水くるみ（29）が演じる。
チャーリーのフィアンセであるニコラ役には、舞台やミュージカルでの活躍めざましい熊谷彩春（24）。靴工場の現場主任ドン役を多数のミュージカル作品へ出演し、活躍の幅を広げている大山真志（34）。そして、工場長ジョージ役は過去3回「キンキーブーツ」で同役を演じているひのあらた（61）が新キャストを支える。
上演帰還は、25年4月27日から5月18日まで東京・東急シアターオーブ、同5月26から6月8日まで大阪・オリックス劇場。
