上方落語若手噺家グランプリは「この日完成したネタで」笑福亭笑利が優勝

上方落語若手噺家グランプリで優勝した笑福亭笑利（右）と準優勝の笑福亭呂好

「上方落語若手噺家グランプリ決勝戦」が19日、大阪・天満天神繁昌亭で行われ、予選を勝ち抜いた9人が勝負ネタを披露。その結果、笑福亭笑利（40）が優勝した。

優勝が決まって「めちゃ勝ちたかった。うれしいです。きょうのネタ（或る夏の出来事）は、本番直前に完成しました。勝つために他の人のネタや出番順など必死で研究して、捨て身でのぞみました」と、笑利は会心の笑顔を見せた。

笑利は京都府宇治市出身で2014年、笑福亭鶴笑に入門。「20ヶ月連続古典落語根多下ろし公演」に取り組んでいる。

準優勝は笑福亭呂好（42）。

第10回となる今回は、上方落語協会に所属する2006～20年に入門した噺家が対象。対象者80人中、35人が予選にエントリーした。決勝の審査員は、在阪テレビ・ラジオ局の7人と、上方落語協会から桂枝女太（65）が担当した。