プロダンス「D.LEAGUE」の23ー24レギュラーシーズン優勝チーム「CyberAgent Legit」が6月15日、東京・渋谷のAmeba Towersでキッズワークショップを行った。チームのスポンサーの家族を招待する形で行われ、約60人の5歳から高校生が参加した。
5歳から小学３年生を対象にした第１部はKAI→（24）、AYUNA（24）、KANATO（18）が講師を務めた。ストレッチで体をほぐすと、リズムトレーニングを開始。ダンスの基本になる、リズムに合わせて体を上下させるダウンとアップ。足をひし形に運ぶボックス。前後に軽快にはねるポップコーンを教えていくと、最初は慣れない環境に、おとなしかった子供たちが、前へ前へと前進するほど、夢中になっていった。
最後はダンスミュージックに乗せて、基本技をつなげていくと、キッズダンスチームができあがった。KAI→は「みんな覚えるのが早いなあ!」と笑顔で拍手を送った。
小学4年生から高校生が対象の第2部はATO（23）、1ch（24）、BBOY SHOSEI（21）が講師。ほとんどがダンス経験者の参加者に、チームの象徴でもあるシグネチャームーブを伝授。ROUNDの入場時のオリジナル曲「Concentration」に乗せたダンスで、振り付けをした1chがパートごとに説明した。メンバーでも覚えるのが難しい部分がある振りで、歌詞の意味もイメージしながら踊るのもポイント。開始から1時間が過ぎると、全員がマスターしてATOを「これで一緒に入場できるよ!」と喜ばせた。
レッスンを終えたBBOY SHOSEIは「みんな覚えが早くて、才能ありますね。みんなこれからも一緒にダンスしましょう」。1chは「楽しかったですね。みんな、才能にあふれとると思うし、もっとかっこよく踊れるようになれるけん」と広島弁を交えて笑顔。ATOは「みんな楽しそう。楽しいな、好きだなと思うことがあったら、ダンスだけでなく、何でもやってみた方がいいと思います」とエールを送った。
2年連続レギュラーシーズン優勝から初優勝を狙ったチャンピオンシップ（CS）は、昨季に続き僅差で敗れた。CS直前には、英オーディション番組「BRITAIN'S GOT TALENT SERIES 17」の準決勝挑戦のため英国に1週間以上滞在した。強行軍に加え、大きな目標だった完全優勝を逃す大きなショックを受けてから6日後。メンバーはショックのかけらも見せず、笑顔でキッズダンサーと触れ合った。「楽しいし、好きなこと」。ATOのメッセージに、明るく前向きに、ダンスがあれば立ち止まらない。あらためて、Legitの強さを感じさせた。【特別編集委員・久我悟】
