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桂米団治、「兄」ざこばさんへ思い「ボール投げ、缶蹴り、ザリガニ捕りなど、思い出は一杯」


桂米団治(右)と、桂ざこばさん(2018年3月撮影)

上方落語の重鎮、桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日午前3時14分、ぜんそくのため、大阪府内の自宅で亡くなった。76歳。米朝事務所が発表した。中学卒業からすぐ3代目桂米朝さんに弟子入り。早くに父を亡くしており、師匠を実父以上にも慕った。

米朝さんの長男で落語家の桂米団治(65)は、子どものころ、ざこばさんに世話をされ、後に弟弟子となった。米団治は「私が幼稚園に通い出した時に、入門されたのが、ざこば(当時の朝丸)兄さんでした」としのび、「本当によく遊んでもらいました。4歳の私を15歳の少年が面倒みるのですから、さぞかし大変だったことでしょう。ボール投げ、缶蹴り、ザリガニ捕りなど、思い出は一杯あります」と思い起こした。

幼い米団治は「父さん」と呼べず、「ちゃーちゃん」。ざこばさんは生涯、師匠を「ちゃーちゃん」と呼び、米朝さんが亡くなった際には「ちゃーちゃんよりすごい人見たことない」と号泣したほどだった。

米団治は「父米朝は修業中の弟子を住み込ませていたので、私は米朝の長男でありながら、家には常に『お兄ちゃん』がいました。なかでも、ざこば兄さんは師弟愛が強く、『俺こそ、ちゃあちゃん(米朝の愛称)の一番の子どもや』という思いがおありになったようです」と述懐。

「私が噺家(はなしか)になってからも、私の考え方がおかしいと思われた時は容赦なく叱って下さいました。何事にも一所懸命に振る舞われたお兄さん! お兄さんの落語に登場する人物は、どの人も『情』に溢(あふ)れています。まだまだ追いつけませんが、お兄さんの教えを受け継いでまいります。本当にありがとうございました。合掌」としのんでいた。

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