大鶴佐助(30)が10日、都内で、舞台「ハムレットQ1」(11日~6月2日、東京・PARCO劇場ほか)初日前会見に出席。今月4日に84歳で亡くなった劇作家で父の唐十郎さん(本名大鶴義英=おおつる・よしひで)を追悼した。
初日を前に「登場人物は孤独で切ない、失いながら生きている人達。このあとはお客さんと一緒にこの作品を作っていきたい」と意気込んだ。
同舞台については唐十郎さんと「特に何も話していない」と明かしたが「演劇しかない人でした。その姿勢を教えていただきました」と感謝した。続けて「生きざまでしか観てこなかったので、教えてもらったというよりも、学ばせて頂きました」と悼んだ。
同舞台はシェークスピア4大悲劇のひとつに数えられる「ハムレット」のうち、今回上演するQ1は長さが現行の約半分、物語が凝縮された作品。主人公のハムレットを吉田羊、ハムレットの恋人オフィーリアを飯豊まりえ(26)、オフィーリアの兄レアティーズ役で大鶴が演じる。翻訳はシェークスピア劇全37作品の翻訳を達成した松岡和子氏、演出は2021年上演の「ジュリアス・シーザー」に続き、森新太郎氏が務める。
牧島輝(28)広岡由里子(58)吉田栄作(55)も出席。