米歌手マドンナ（65）が、コンサートに遅刻したとして再びファンから訴えられた。デビュー40周年を記念した世界ツアー「セレブレーション・ツアー」を慣行中のマドンナは、米ニューヨークで1月に行われた公演で開始時間が2時間遅れたとしてチケット購入者2名からも同様に訴えられている。
開演時間になってもステージに姿を見せないことが日常茶飯事のマドンナは、今度はワシントンDCの公演で再び2時間遅刻したとしてチケット購入者3人から集団訴訟を起こされた。米メディアによると、19日に連邦裁判所に提出された訴状によると、昨年12月に行われた公演で、8時半開始予定のステージにマドンナが登場したのは10時半頃だったという。開始時間が大幅に遅れたにも関わらず、マドンナは待たせた観客に対して「申し訳ないと思っていない。それが私なの。いつも遅れてしまう」と語ったという。
米ローリング・ストーン誌が入手した裁判書類で原告側は、「開始時間が遅れたことで公演を最後まで見ることができず、本来受けるはずの恩恵が奪われた」と述べ、「だまされた」と主張しているという。さらに、会場は暑くて居心地が悪かったとも主張し、パフォーマンスの多くが口パクだったと批判。マドンナと主催するライブ・ネイションは、「消費者にとって最悪の悪夢」だと原告の弁護士は述べている。
3人が支払ったチケットは、ペアで252ドルと537ドル、さらにチケット再販サイトで購入した1枚992ドルだったという。マドンナの広報担当者からは、この件に関するコメントは出されていない。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
