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羊文学、初の横浜アリーナ バンド史上最大スケールで塩塚モエカ涙「自分の人生じゃないみたい」


「羊文学LIVE 2024“III”」でパフォーマンスする塩塚モエカ(C)Yosuke Torii

3ピースロックバンド羊文学が21日、横浜アリーナで、ワンマンライブ「羊文学LIVE 2024“III”」を開催した。

バンド最大規模となる同所での単独初公演で、チケットはわずか3分ほどで完売した。ボーカルとギターの塩塚モエカは「ステージを走ってみたら結構距離があった」とにっこり。「短い時間だけど、みんなでわくわくして…。(会場が)大きくなってもみんなが温かいから、一緒だね」とほほ笑んだ。

アニメ「呪術廻戦」第2期「渋谷事変」エンディングテーマ「more than words」やNTTドコモCMソングに起用された「永遠のブルー」など全18曲をパフォーマンス。集まった約12000人のファンは身体を揺らしながら聞き入った。

バンドはボーカルとギターの塩塚モエカ、ベースの河西ゆりか、ドラムのフクダヒロアからなる3人組。17年から現体制で活動し、20年にメジャーデビュー。アニメのテーマソングやテレビCMソングに起用されるなど注目を集め、今年3月からは7都市を巡る初のアジアツアーを開催。全公演でチケット完売するなど国内外で人気を高めている。

ベースの河西ゆりかは「メジャーデビュー4年目なんですけど、自分たちが折れない柱のようになって意志を持ってないと簡単に潰されちゃう場所」と話した。公演タイトルの“III”について「3人のひとりひとりが大きな柱みたいになって、羊文学を支えたいという思いから付けました」と語った。

アンコールで塩塚は「なんか、自分の人生じゃないみたいだなって思いました」と涙。「(ステージに)入ったら一番奥のみんなまで見えて、こんなに曲聞いてくれる人がいるんだ、楽しみにして来てくれた人がいるんだって。そこで1回泣きそうになったんですけどぐっとこらえて…」と明かし、「こんなに広いのに、1人1人がすごくそばにいるような感じがしてすごくあったかかった」とほほ笑んだ。

フクダは「バンドを始めた頃を思い出せるような、原点回帰のような思いを込めたライブ」と振り返り、「みなさんの希望になれればいいかなという思い。いつでもライブに来てください」と語り、大きな歓声と拍手を浴びた。

ライブ終了後には公式サイトで今年8月から12都市を回る全国ツアーの開催を発表。今春開催されたアジアツアーの追加公演を7月に4都市で行うことも発表した。

◇   ◇   ◇

【羊文学Hitsujibungaku ASIA TOUR 2024】追加公演日程は以下の通り。

7月3日にシンガポール、4日にクアラルンプール、6日にマニラ、8日に香港。

【羊文学全国ツアー2024】(タイトル未発表)日程は以下の通り。

8月30日に宮城・SENDAI GIGS、9月2日に神奈川・KT Zepp Yokohama、5日に愛知・Zepp Nagoya、6日に大阪・Zepp Namba、8日に広島・BLUE LIVE HIROSHIMA、13日に北海道・Zepp Sappro、20日に福岡・Zepp Fukuoka、21日に熊本・KUMAMOTO B.9V1、23日に香川・Festhalle、27日に石川・EIGHT HALL、29日に新潟・NIIGATA LOTS、10月2日に東京・TOKYO GARDEN THEATER。

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