「TRIGGER」とは?
八乙女事務所所属の三人組アイドルユニット。
見た目も中身も男前なリーダー・八乙女楽(CV羽多野渉さん)、天性のパフォーマー・九条天(CV斉藤壮馬さん)、沖縄出身のムードメーカー・十龍之介(CV佐藤拓也さん)がメンバー。
第1部登場以降さまざまな形でストーリーに関わり、「IDOLiSH7」の良きライバルとして切磋琢磨してきました。
楽は八乙女事務所社長・八乙女宗助の息子、天は七瀬陸の双子の兄に当たり、各々肉親に対する複雑な想いを持っています。
「TRIGGER」の絆が感じられるエピソード5選
①「IDOLiSH7」の挑戦を受けて立ち、決意新たにブラホワステージに挑む3人
年末恒例のブラホワ開催を控えた夜、ゼロアリーナを望む湾岸でばったり遭遇した「TRIGGER」と「IDOLiSH7」。
八乙女社長の裏工作でゴシップを撒かれ、解散の危機に瀕した「IDOLiSH7」の独白に、龍之介は「わかるよ」と共感を示します。
環が「……あんたたちには、わかんねえだろ。ずっと勝ちっぱなしじゃんか」と言うと、真剣な顔で「格好付けて見せてるだけさ。水面下ではボロボロだよ。ダサくて、卑怯で、情けなくて……」と自嘲。
「それでも格好付けるのは、自分のプライドのためじゃない。一瞬の夢のためだ」
龍之介の言葉を継いだ楽は、「TRIGGER」の圧倒的オーラに当てられた紬に対し、自分たちのライブを見たことはあるかと問いました。
彼等がユニット名に冠する「TRIGGER」の意味は引き金、物事のきっかけ、起爆剤。
名は体を表すジンクスに則り、三者三様のやり方で「IDOLiSH7」を焚き付けたのち、リーダーの楽は「俺たちだって負けない。俺たちはTRIGGERだ」と不敵に微笑。
紡は「TRIGGER」を仰ぎ見る虹にたとえましたが、虹とは雨上がりに出るもので、試練を乗り越えた先にしか架かりません。
折にふれ天が垣間見せる繊細さや龍之介が自分を卑下しこぼす弱音、逆境に負けじとメンバーを引っ張る楽のタフさが、「IDOLiSH7」と立場逆転する3部への伏線になっているのはお見事!
時に意見が食い違い空中分解しそうな危うさを秘めながらも、「TRIGGER」の活動に誇りを抱く3人の、ギラギラした闘志が伝わってきますね。
アプリ登場話数:1部18章
②雨の夜のストリートライブにて、「Re:vale」を越え日本一のアイドルになると宣言
第3部は冒頭から嵐の予感……「TRIGGER」の3人が雨天の路上に飛び出す姿を、「IDOLiSH7」のマネージャー・小鳥遊紡が、心配そうに見守るシーンから幕を開けます。
3部の「TRIGGER」はアイドルの存在を憎む月雲了と、彼に与する「ZOOL」の策謀に嵌まり、さんざんな辛酸をなめさせられました。
まずはお人好しの龍之介が狙い撃ちされ、月雲事務所の女性シンガーを無理矢理引き抜いた濡れ衣を着せられます。
そこに楽と紡の熱愛報道(捏造)や月雲の計略が追い討ちをかけ、悪者に仕立てられた「TRIGGER」の人気は失墜。
決定打は九条天監禁事件。
天の身柄と引き換えに東京国際音楽芸術祭のドタキャンを命じられた2人は、常にファンを優先するアイドルの信念を曲げ、この条件を飲んでしまいました。
芸能界を干され、見る影なく落ちぶれてしまった「TRIGGER」。
……が、まだ終わりません。
周囲の手のひら返しに腐らず、冷たい雨の中ライブをやり遂げ、日本一のアイドルになると宣言した彼等の姿は、「IDOLiSH7」や「Re:vale」、敵であるはずの「ZOOL」の心さえ揺さぶります。
良くも悪くも三者三様の個性が反発してきた「TRIGGER」が、三位一体の絆を結び直す感動的エピソードに、しばらく涙が止まりませんでした。
アプリ登場話数:3部14章
③「ブラホワで勝った時よりも、ゼロアリーナのこけら落としの時よりも、今が理想のTRIGGERだ」
九条鷹匡が演出を手掛けたFSCホールコンサートが大成功をおさめ、完全燃焼した「TRIGGER」。
ステージを下りた3人は全力を出しきった喜びを語り合い、龍之介は「もう一度、最初から、TRIGGERを丁寧にやり直してるみたいだ」と感慨に浸ります。
「ブラホワで勝った時よりも、ゼロアリーナのこけら落としの時よりも、今が理想のTRIGGERだ。俺と、楽と、天で、Re:valeを越えて、日本一になりたい。本気でそう思ってる。付いてきてくれるか?」
さあ、これに対する返答は……!?
天「は?」
楽「あ?」
龍之介「えっ?だめ……?」
ハイテンションが空回りした龍之介がずっこける段に至り、「今さらなに言ってるの」「本気になるのが遅いんだよ」と、息ピッタリで駄目だしする所が憎いです。
実に仲良しだな君たち……!
重苦しい鬱展開が続いたからこそ、楽&天コンビが龍をいじり倒す、微笑ましいシーンにニッコリしました。
アプリ登場話数:3部17章
④リメイク版『三日月狼』オーディションに合格し、感極まる3人+マネージャー
4部は「TRIGGER」の芸能界復帰と再生が軸となる話。
月雲の陰謀で一度はどん底まで落とされた「TRIGGER」ですが、「包装紙に傷が付いても中身は一流」と信じ、リメイク版『三日月狼』のオーディションに向かいます。
もし受かれば「TRIGGER」が芸能界に返り咲くことも夢じゃないときて、「TRIGGER」のマネージャー・姉鷺カオルもやる気満々。
そして……見事全員合格!
オーディションの帰り道にて、結果を告げられた姉鷺はたまらず号泣。
龍之介も咽び泣き、「これでやっと……2人に、顔向けができる……」と嗚咽を絞り出します。
「TRIGGER」転落のきっかけを作った上、また足を引っ張ってしまったらどうしようと、彼は悩んでいたのでした。
そんな龍之介に対し、「馬鹿だな……。お前がいたから、ここまでこれたんだ。自分を責めるのはもう止めろ」と優しい言葉を掛ける楽。
「3人で受かることができてよかったね」と天は微笑み、「誰がなんと言おうと、TRIGGERは日本一よ!」と姉鷺が太鼓判を押しました。
「これからどんどん、デカくなるんだからな。俺たち、TRIGGERは」
「また3人で同じ舞台に立てる。ボクらを応援してくれた人たちに、新しいボクらを、見せることができる。終わらない、ボクらの続きを」
1人が2人に尽くし2人が1人を支え、3人で前に進むTRIGGERの絆が尊すぎる……!
アプリ登場話数:4部9章
⑤ファンに裏側を見せるべきか迷い、決断を下す「TRIGGER」
話題の舞台『ゼロ』のメインキャストに抜擢され、いよいよ芸能界本格復帰を叶えた「TRIGGER」。
その矢先にドキュメント企画が舞い込むものの、「TRIGGER」のセンターとして最高のパフォーマンスを約束してきた天は、舞台裏をさらすことでファンの理想を裏切ってしまうのではと迷い、楽と龍之介を公園に呼び出しました。
そこで2人に昔話をし、双子の片割れが発作を起こした時の不安や恐怖、引き離される孤独、多忙な両親に構ってもらえない寂しさを告白。
されど陸の前では決して辛い顔をせず、明るく振る舞っていたと言います。
「スーパースターになって、ボクが陸を守ったんだ」
天にとっては演じることが日常だった為、弱くて脆くて泣き虫な素の自分を、ファンが受け入れてくれる自信がありません。
楽は「俺たちの裏側を見たら、無邪気に歓声を上げていられないってことか?」と聞き返し、「上げさせるよ、俺は」と断言。
すかさず龍之介が「やってみようか、ドキュメンタリー」と笑い、2人に後押しされた天は、王子様じゃない素顔のままでも……だからこそ、ファンに奇跡を与えられると信じたのでした。
デビュー当時から完璧なステージにこだわってきた「TRIGGER」が、ステージを下りてからもファンを魅せるアイドルに成長した、素晴らしいエピソードに拍手を贈りたいです。
アプリ登場話数:5部5章
クールに見えても熱い絆があるTRIGGER!
以上、「TRIGGER」の絆を感じられるエピソードを5選取り上げました。
「IDOLiSH7」のライバル的立ち位置を経て、3部ではほぼ主人公といえる存在感を占め、どん底から這い上がってきた3人は本当にカッコイイ!
今後も日本一のアイドルを目指し、頑張ってもらいたいです。