“ももクロ”こと5人組アイドルグループ『ももいろクローバーZ』メンバーらが11日、神奈川・横浜アリーナで開催されたニッポン放送『ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z!2017』イベント冒頭で、妹分の“エビ中”ことアイドルグループ『私立恵比寿中学』で今月8日に急死した松野莉奈さん(享年18)へお悔やみを述べた。
イベント開始時間になると5人は舞台袖からゆっくりと歩いて登場。30秒ほど静寂が会場を包んだ後、リーダーの百田夏菜子(22)が声を震わせながらゆっくりと静かに語りだした。
「先日、私達の後輩グループの『私立恵比寿中学』の松野莉奈ちゃんが亡くなりました……私達も本当に突然のことでビックリしています。りななんはデビュー当時から一緒にレッスンをやったりイベントをやったり、ずっと一緒にやってきた仲間の1人だったので突然の報告に寂しい気持ちと、今でも信じられないくらい……いま、なんか心にぽっかり穴が空いてしまったような、私達もどうしていいか分からない気持ちでいっぱいです」
「でも、私たちはきょうこの場に立っていて、この後のライブを暗い顔をして歌ってもりななんも、そしてきょう来てくださっているみんなも、喜ばないと思うので最後まで精いっぱいやらせて頂きます。どうぞよろしくお願いします」
そして、5人全員で深々と一礼。彼女たちが舞台袖に去った後の会場には温かな拍手が場内を包んでいた。
また、終演後、報道陣の取材に応じた『ももクロ』メンバーたちへ、松野さんとの思い出を語った。
百田は大阪で、ほかの4人はロケ中にニュースで知ったといい、「すぐには私達も理解できなくて」「ニュースで知ったので、最初嘘かなって思って。全然信じられなかったです」「正直いまでも信じられなくて」と、声を落とすと有安杏果(21)は、「私達でも信じられないのに、もっと身近な方たちは計り知れないだろうなって思うと、いまも言葉がなかなか出てこないです」と、下を向いた。
松野さんへ、高城れに(23)は「本当に私が事務所に入りたてのときに、ウォーキングレッスンをしていて、周りは大人の人達ばかりで、私も事務所に入ったばかりだから、緊張してなかなか落ち着けなかったんです。そんなときに、松野さんを見て、綺麗な子だなって印象があって、それからお互いの交流があって、ライブをしたり、コラボイベントをしたり」。
玉井詩織(21)は目に涙をためながら、「小学5、6年生のときに話して、そのときは私とあまり身長が変わらなくて、エビ中ちゃんになって頻繁に会うようになって、会うたび、会うたび、追いつけないくらい背が伸びてて。でも、しゃべるといつもの莉奈ちゃんで……」。
百田は「私達のライブに出てくれたときに、そのときに、私達のソロ曲で踊ってくれたんです。そのとき(松野さんの愛称の)りななんは、私のソロ曲を一緒に踊ってくれてそれがすごく嬉しかったです」。
佐々木彩夏(20)は、「私と年は変わらないのに、見た目は大人っぽいけど、中身は本当に無邪気で、いつも私達のくだらない遊びとかに付き合ってくれたりとか、みんなで楽しくおしゃべりしているときとかも、笑ったり盛り上げてくれたのが印象的で、楽しかった思い出がいっぱいあります」。
有安は、「スターダストプロモーションに入ったのは莉奈ちゃんの方が早くて、事務所の中なら先輩という感覚だったんですけど、気付いた時にはエビ中とももクロで頑張っていて、私は小っちゃかったけど、りななんはメチャクチャ大きくて。だからわざと隣に行って写真を撮ったりとかして。そういう思い出がすごくあるんですけど、いつも優しい笑顔で、みんなもなんだろう……きっと支えだったのかなって思います」。
それぞれ思いを語った後、ももクロの5人で深々と一礼しその場を後にした。