TENGAといえば、意外と知ってる方が多いブランドだ。
その製品は男性用にとどまらず、女性用も多い。記者が仕事上で会う女性に知ってるかどうか、たずねてみた結果では認知度は100%だった。そんな同社から昨年11月にひっそりとかどうかは知らないが発売されているのが『TENGA MEN’S CHARGE』男性用のドリンクだ。かなり精力がつきそうな成分を入れ込んだ感があるが、記者はこのドリンクを毎日1本精力増強とは関係なく飲んでみた。
まずはその感想から。
記者の勝手なカテゴリー分けではドリンク剤は大きく3つに分類できると考えている。
1番目のライトなものは自販機やコンビニで売られているエナジードリンク系だ。概ね200円前後で缶入りで発売されているからよく飲んでいる方も多いだろう。
2番目は、医薬部外品等に分類される薬局・薬店やコンビニでも売られている瓶入りの100円から300円前後の最もポピュラーなドリンク剤だ。
最強に分類したのは3番目の箱入りで小さい瓶に入ったストロー付きの1000円以上するあれだ。
同品は清涼飲料水なので分類では一番ライトなものになるのだろう。しかし、味に限って言えば3番目のものに引けを取らない強烈な濃いものだった。つまり、飲んだことのある方ならご存知だとは思うが、辛口の体がカーッとくるあの感覚だ。しかも、炭酸入りでもなく水っぽい液体でもなくゼリー状なのだからその濃さは格別だ。
清涼飲料水の分類なので、効果効能をうたうことはできない。しかし、入ってる成分をつぶさに見てみると気分的にはすごそうな感じがする。記者はだいたい朝、寝起きとともに義務的に毎日飲んでみた。気分的なのか成分なのかは知る由もないが、とにかく元気になったような気はした。あくまでも記者の個人的な感想ではあるが、そう感じた。精力的にどうなのかは残念ながらそのようなシチュエーションがなかったので分からないが、気分的に元気なのであれば問題ないと判断している。
さて同社広報担当の工藤まおりさんに記者が感じた疑問点をぶつけて話を聞いてみた。取材は年末の忘年会をイメージして行ったものだが、新年会シーズンでもあるので実際に酒を飲む前に同品を飲みながら話を聞いた。
--ドリンクを発売するとは思いませんでしたが開発経緯を教えてください。
「そうですね。当社は『性生活を豊かにする』というビジョンがありますので、そのようなコンセプトのもとで、世の中の男性をもっと元気に、そして応援できる製品を作りたいと思い開発しました」
--ドリンク剤というと液体をイメージしたのですがゼリー状にした理由は?
「実はゼリー状にすることにより、2つのメリットがあるんです。それは、『成分をより多く入られる』ということと、『しっかり成分がまざった状態で提供できる』ということなんです。少ない量の中に効果的に成分をより多く入れられるというわけなんです」
--要するに全部入りというわけなんですね。ところで、「医薬品」としてではなく「清涼飲料水」というカテゴリーで開発した理由はなんですか?
「本格的に悩んでいる方には病院で診察を受けて適切な「医薬品」を処方されるのが正しいんだと思います。でも『病院には行かないけど、ちょっと元気がなくなってきたな』という方に気軽に手に取っていただきたいと思いまして、コンビニ等で購入できる『清涼飲料水』というカテゴリーで開発いたしました。一部コンビニでは販売していますが、将来的には全国のコンビニで気軽に手に取っていただきたいなと思っています」
--蟻や馬の心臓なんていう特徴的な成分もありますが?
「そうですね。馴染みがない成分もあるかと思いますが、下半身に良いと言われている成分を入れ込みました」
--瓶や缶ではなくパウチ上にした理由はなんですか?
「気軽にポケットや鞄に入れて、いつでもどこでも飲んでいただけるにはパウチの方がいいと思いました。ゴミも少なくて環境にも優しいですしね。これもゼリー状にしたので実現したことです。また、ただの長方形のパウチでは飲みにくいので、上部をちぎって簡単にお口にできるようにこのデザインにしました」
実際に酒を飲みながら工藤さんにも飲んでもらった。
「きゃー!少し辛いですけどカーッ と、ポカポカ していますね。私もたまに会社で疲れたときに飲んでるんですよ。でも、お酒の席で飲んでみようとは思いませんでしたので、記者さんのこの形式でのインタビューの提案は新しい飲み方の発見かもしれませんね。男性だけではなくてこういう飲み方なら女性にもいいかも!」
清涼飲料水とはいえ マカ、スッポン、マムシ、オタネニンジン、亜鉛含有ビール酵母、サソリ、蟻、無臭ニンニク、海蛇、パフィアエキス、ガラナエキス、馬の心臓と元気になりそうな『TENGA MEN’S CHARGE』は40g入り税別352円。同社ECサイトやAmazon等の通販サイトからも購入することができる。
男性だけではなく女性も試してみる価値はあるだろう。
取材・執筆記者 古川智規
※写真はすべて記者撮影