『ワイルド7』などの作品で知られる漫画家の望月三起也さんが3日午前、肺腺がんのため、川崎市の病院で亡くなった。77歳だった。
4日、NHKが報じており、望月さんは横浜市生まれ。漫画家のアシスタントを経て、1960年に『特ダネを追え』で漫画家としてデビューした。少年雑誌『少年キング』で連載した『秘密探偵JA』で人気を集め、その後、69年に連載を開始した『ワイルド7』が大ヒット。テレビドラマや映画化された。
望月さんと親交があった漫画家のちばてつや氏(77)は、「若い頃、週刊誌の締め切りに追われながらともに乗り越えてきました。かつてはライバルでしたが、今は戦友という感じで、亡くなったと聞いてとてもショックです」と、死を悼んだ。
望月さんは新作の打ち合わせを行っていたといい、『新選組北へ』という仮タイトルで、北海道函館の五稜郭を舞台に、土方歳三を主人公とした作品を描く構想だったという。