俳優・桜田通(24)、渡部秀(24)、廣瀬智紀(28)、横浜流星(19)、戸谷公人(25)が20日、東京・渋谷のユーロライブで映画『シュウカツ』(監督:千葉誠治/配給:ノースシーケーワイ)完成披露イベントを千葉監督とともに開催した。
本作は若者の就職活動を人気若手俳優によってオムニバス映像化。カメラ、テレビモニター、身辺調査、ブラック面接官などから半ば軟禁されながら回答不能な難問や、理不尽な質問を投げかけられつつ内定を獲得しようともがく学生たちを主人公に据えた、インテリジェント・サバイバル・サスペンス。
それぞれ丸一日を使って撮影に臨んだというキャストたち。廣瀬は作品を通して「僕自身、就職活動をしたことがなかったんですが、こんな就職活動嫌だなと思ったりはしたんですよ。だから、逆に勇気をもらえる作品なったんじゃないかと思えるんです。こうではないという就職活動生がいたらなと思って演じさせていただいています」と、しみじみ。
渡部も「現代の就活生でもあるんじゃないかなと思って。いまの世の中に対してのメッセージが含まれているのかなと思っています」とうなずくと、横浜も、「就職活動をしたことがなくて、先取りできた気分でしたね」と話した。
劇中で印象的だったことへ横浜は「きょう登壇したメンバーの中でも少年っぽさがあるキャラクターだったので、コロコロ表情が変わって、曲がったことが嫌いなんだなと思って演じていました。面接官の先輩の俳優の方とお芝居しましたが引っ張ってもらって勉強になりました」と、成長につながったようだ。
千葉監督からは、本作が膨大な量の台詞があったため、それぞれどう台本を処理したかという質問が飛ぶことに。桜田は、「監督が一字一句という方ではなかったので、道筋をなぞっていくのを大切にしました。瞬間の感情を疑う暇もなく、いきなり怒ったり、笑ったりするのが通用するキャラクターだったので」と、瞬発力を大事にしていたそうで、恐る恐る共演した渡部へ「気持ち悪くなかった?」と尋ねると、渡部は「いい意味で飛ばしているブレーキがないタイプ」と、返して沸かせる。
続けて、渡部がマイペースで進行しだし笑いを誘う一幕もありつつ、どんなシチュエーションで台詞を覚えるのかと全員に問いかけると、戸谷は、「俺はリビングと風呂でブツブツ言いながら覚えます」というと、廣瀬は、「俺、歩き道かもしれません」と独特の表現で言い出し、共演者たちから「帰り道じゃ(笑)?」とツッコミが入り盛り上がることも。
桜田は、「ベッドの上とか、移動中、携帯に台本をコピーしています」といえば、横浜は「すごいセリフ量だと録音します。あとは何かをやりながらですね。たとえば、食器洗いをしながらセリフを言ったり」と真面目さを見せ、渡部は「カフェとか」とそれぞれの方法を披露。廣瀬に至っては、「まばたきにも気をつけています。それ1つで芝居に生かせる部分があると思うので。そういう部分を意識できたらいいなと思っています」と、演技論に言及することもあった。
そんなやりとりを見ていた千葉監督は、「公人!流星くんは頭からケツまで一字一句完、璧でしたよ!公人も完璧だったけど(笑)」と、千葉監督作品には4作出演し信頼を寄せている戸谷をいじりながら横浜を称え盛り上がっていた。
映画『シュウカツ』は2016年公開予定!