女優・広末涼子(35)、俳優・滝藤賢一(39)、子役の赤松えみなちゃん(5)が8日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで映画『はなちゃんのみそ汁』(監督:阿久根知昭/配給:東京テアトル)ジャパンプレミア舞台あいさつを阿久根監督(49)とともに開いた。
2008年33歳の若さで乳がんで亡くなった安武千恵さんの闘病と、その闘病中に出産した娘のはなちゃん、夫の信吾氏の生活をつづったブログ『早寝早起き玄米生活』が原作。千恵さんが病魔と闘い残り少ない命で、はなちゃんに料理や家庭の大切さを伝えていく姿を描いている。昨年8月の『24時間テレビ37「愛は地球を救う」ドラマスペシャル』(日本テレビ系)ではドラマ化され感動を誘い、映画化となる。本作では広末が千恵さん役、滝藤が信吾氏役、えみなちゃんがはなちゃん役を演じる。
黒のドレス姿で現れた広末。「きっとこのお話をご存知の方も多いと思いますので、ハンカチをお持ちかもしれませんが、この作品は悲しい映画ではありません。たくさん笑って、家族の絆の暖かさ、健康の喜びを確認してもらって帰路についてもらえれば。思い切り楽しんで帰ってください」と、呼びかけ、場内には温かな拍手が飛び交う。
本作では笑えるポイントも多いそうだが、広末は、「それを言ってしまうと、ハードルが上がっちゃう」と、消極的なコメントをすると滝藤は、「笑えますよ!(笑)」と、すかさずフォロー。続けて、広末は「私は笑い担当じゃないので」と語ると、滝藤は「じゃあ笑いは僕の担当で」と、受けると、広末は「なすりつけ合いみたい(笑)」と、楽しげなやり取りを。ちなみに、その笑えるシーンについて、阿久根監督は「無理難題を言って、(滝藤へ)動物園の猿みたいな声を出せとかいったんです」と、指示が入っているところもあるそう。
そこで、笑いのシーンについて話が止まるかと思いきや、広末は「実際に実在されている安武信吾さん自体のリクエストは福山雅治さんだったらしんです」と暴露し、盛り上げつつ「けど、福山さんにはできない、滝藤さんだからこそできる信吾さんだった」と、落として上げて盛り上がっていた。
イベントにはえみなちゃんが、広末と滝藤への手紙を読み上げ「千恵ママと信吾パパの子供になれて本当によかったです。これからもよろしくね」と呼びかける感動的なシーンもあり、広末は、感激し涙ぐみながら、「5歳になったからかな。きょうが演技しているくらい」と、成長に目を細める。しかし、えみなちゃんはやっぱり自由奔放で、足がかゆかったのか、パンツがチラリと見えてしまうと、広末が大焦りでフォローし、「あんまり変わってないかな」と、話していた場内には笑い声があふれていていた。
最後に広末から「本当に安武さんファミリーの温かい絆と日常が素敵に描かれた、優しい映画に仕上がっていると思います。シリアスにならざるおえないシーンも、お空の千恵さんが守ってくれたんじゃないかと思えるぐらいな出来事もありました。たくさんの方に愛される作品になると思いま」と、思いの丈とともにアピールしていた。
映画『はなちゃんのみそ汁』は12月19日よりテアトル新宿&福岡県内先行公開で2016年1月9日より全国拡大公開!