女優・南沢奈央(25)、俳人・黛まどか(53)が5日、東京・大門の日本赤十字社で『第10回 赤十字・いのちと献血俳句コンテスト』表彰式に登壇した。
いのちの尊さ・愛・友情・助け合い・感動、献血や赤十字の活動などをテーマに日本赤十字が毎年開催しているもの。今年も2015年6月から10月までの約4ヶ月の間募集し、幅広い年代から約20万句の応募があった。南沢はここ5年ゲスト審査員を務めており、自由な感性が感じられた句に贈るゲスト審査員特別賞も選出した。
ブルーのワンピース姿で登壇した南沢。「楽しく作品を読ませて頂きました。読んでいて、いろんな情景が浮かんできて、切ない気持ちになったり、ワクワクしたり、楽しい気持ちになったりとか、ここにいるだけで、みなさんの思いが見えたなと思って感謝しています」と、今年も楽しんで審査に臨んだよう。
続けて、南沢は、「今年NHKで『まんまこと』という時代劇をやらせて頂いたんですが、そのドラマのラストで主人公が俳句を一句詠んで終わるということになっているのですが、主人公が気持ちを詠んで締めくくるというものになっていました。五・七・五なのですがドラマの1時間弱の主人公の気持ちを語ってまとめるような力がありました。その一句のおかげでドラマに厚みも出ましたし、助けられたなという感じでした。みなさんが、こうして俳句にすることによって、考えなおすというのは意味のあることだと思います」と、本コンテストの意義とともにコメント。
また、「私は普段献血に行くのですが、献血に行くために自分の健康について考えなおしたりとか、ちゃんと睡眠を取ろうとか、ちゃんとした食事を取ろうとか自分の生活を見直すきっかけになっています」と、自身の生活にも及ぼしているそうだ。
そして、最後に「私は学生献血応援キャラクターをやらせて頂いているので、学生献血の重要さとか献血の大切さを広めていけたら」と、締めくくっていた。
■受賞作
●小学校低学年部門
◯日本赤十字社 社長賞
こいのぼり今年は一ぴきふえました(沖縄・三崎伊槙里さん)
◯最優秀賞
雪だるまかえる時までまっててね(神奈川・遠藤芽依さん)
◯優秀賞
むかえ火をずうっと見ているおじいちゃん(静岡・岡村幸汰さん)
●小学校高学年部門
◯ピカチュウ賞
夏休みあけてえみちゃん真っ黒け(岩手・千葉はるかさん)
◯最優秀賞
待っていたツバメがやっと来てくれた(愛知・中谷光さん)
◯優秀賞
けんけつ車近くでしている運動会(鳥取・徳田紗也さん)
●中学生部門
◯厚生労働大臣賞
初夢はけんけつをする僕だった(岡山・山田恭也さん)
◯最優秀賞
戦争をくわしく知った夏休み(大阪・桑野毅彦さん)
◯優秀賞
ばあちゃんのすがたが小さく見えた夏(石川・永井さくらさん)
●高校生部門
◯文部科学大臣賞
靴紐を結び直して入学す(石川・二枝紗莉惟さん)
◯最優秀賞
帰省した兄の背中は遠い人(福岡・堺利菜さん)
◯優秀賞
菜の花の波間にゆれるランドセル(静岡・櫻井日菜子さん)
●一般部門
◯ゲスト審査員賞
母の編むセーターいつも大きめに(宮崎・近藤國法)
◯最優秀賞
産声を皆で待ってる夏座敷(福岡・柳本昭子さん)
◯優秀賞
初電車献血カードを懐に(神奈川・田渕信也さん)