テンカイズα。この番組は、TBSラジオで放送中「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれないアツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは体操教室の運営などを行う「スポーツコミュニティ株式会社」代表取締役・中村伸人さんです。
スポーツコミュニティとは？
宇賀なつみアナウンサー(以下、宇賀)「スポーツコミュニティはどんなことをしている会社なんですか？」
中村伸人さん(以下、中村)「一言でいうと、日本最大級の会員数を保有している箱を持たない体操教室になっております。」
宇賀「箱を持たない体操教室。それってどういうことなんですか？」
中村「地域のスポーツ施設を時間でお借りして、そこに生徒を時間だけで集めて教室をして、というビジネスモデルになっています。」
宇賀「それって珍しいですよね。」
中村「そうですね。はい。」
宇賀「日本最大級の会員数2万人ということですけど、どうしてそんなに集められたんですか？」
中村「大きなトランポリンを使ってやっていまして。体操教室でトランポリンを使っているところはたくさんあるんですけど、だいたい月に一回のお楽しみみたいな、そういうレクリエーション的な形でトランポリンを使うことが多いんです。私たちは種目として毎日トランポリンを使っています。特に運動が苦手な子が体操教室っていうと構えちゃうんですよね。トランポリンが毎回あるよっていうと、すごく運動が苦手な子でもこれだったらという形で入ってくれるんです。」
スポーツと教育
宇賀「事業をするうえで大切にされていることって何ですか？」
中村「スポーツを通して人間教育をしていくということを大切にやっております。例えば体育館に入ってくるときに大きな声で『よろしくお願いします』と挨拶をしたりとか、終わったときに『ありがとうございます』と言うとか、挨拶を大切にしているんですね。1つの教室で1日に8回挨拶をするんですけど、最初は挨拶をできない子が日々成長していって大きな声であいさつをできるようになったりとか。あとは挨拶当番というのがあって、それを最初はモジモジしていた子が何年か通っていると『僕やりたいです』とか言うようになって。そういうところで成長を感じています。」
スポーツの可能性
宇賀「人間教育に力を入れようと思った理由は何なんですか？」
中村「私が学生のころ、教育実習に行った時の話なんですけど、職員室に入ったら中学生がタバコを吸っているんですよ。廊下を歩いているとロケット花火が飛んでいたりして、ありえない学校の荒れ方だったんです。教育実習にせっかく行ったので、その子たちに何かコミュニケーションをとりたいなと思って、『昼休みにバク転とか宙返り教えてあげるからおいでよ』と言ったら全員来てくれたんですね。スポーツを通じて心がオープンマインドになってきて、普段学校の先生に相談できないようなことまで話してくれるようになって。その時にスポーツってやって楽しいとか、見て楽しいとかじゃなくてコミュニケーションツールになるんだなっていうのと、教育ツールになるんだなということに気付かされました。そこがこの会社の原点となっています。」
中村伸人×テンカイズ
宇賀「最後に今後の展開を教えてください。」
中村「私たちは2023年までに全国で出したい所っていうのを終了する予定となっていまして、次はアジアに向けて展開を考えております。昨年の9月に台湾に同じようなコンテンツで会社を作って、事業を始めております。何で台湾でやっているかというと、本丸は中国を目指していまして、まずは台湾で人材バンクとして質のいい先生を輩出できるような仕組みを作って、それから一気に中国に展開したいなと考えております。」
宇賀「そのためにはどんなことが必要だと思いますか？」
中村「スポーツを通じて人間教育をする文化っていうのは、やはり日本独特なんだなって気づいて。やっぱりそれは部活動であったりとか、学校の先生が授業以外で教育をする場っていうのは日本がかなり充実しているなと。スポーツと教育というのをいかにミックスさせるかというのが重要な点かなと思っています。」
宇賀「そもそも体育の授業がないとか、運動会がないという国も結構あるって言いますもんね。」
中村「そうですね。台湾も体操とかの授業がないんですよね。学校に跳び箱がなかったりとか。」
宇賀「まだまだハードルが高い部分もありそうですけど、世界進出を目指して頑張ってください。ありがとうございました。」
テンカイズ
TBSラジオで毎週水曜日よる9時から放送中。
FM905、AM 954、TBSラジオも視聴可能
テンカイズ公式ページ：https://www.tbsradio.jp/488165
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スポーツコミュニティ株式会社
会社概要
スポーツコミュニティ株式会社では、スクール事業、セカンドキャリア事業、障がい者アスリート支援事業、部活動支援事業、アカデミー事業
