不浄のものとして流され埋められ隠されてきたうんこ。一方で密教のように大ぴらに出来ないまでも隠れ愛好者は多く存在し、ホビーとしての人気は大河のごとく広く長く流れ続けてきました。そして2019年、ついに信者が集う聖地が誕生。タブーとされたうんこは公然と口に出来るようになりました。そのきっかけはうんこミュージアムの建立。それは横浜(会期終了)、お台場に建立され、年末には海外進出まで果たしたのです。そう、やっぱりみんなうんこが大好きなのです。というわけで今年も年1のうんこ会報をお届けします。
奇怪!? うんこを誇示して承認欲求を満たすのか?
動物のうんこというのは放置しておくと肉食動物に自分の居所がばれてしまうため隠したり、臭いの出ない食物を食べるようになったりするといいます。つまり本能的に命の危機に見舞われないためにも目の届かないところに排泄するものだと思うのですが、矛盾するケースも……
2019年7月、深夜0時ごろ滋賀県のコンビニでのこと。雑誌コーナーあたりで脱糞し異臭を漂わせ、営業を妨害したとして39歳の男が逮捕されました。犯行の日の夕方、警察は防犯カメラに映った人物を市内で発見し職務質問。このとき男は「やりました。間違いないです」と認めたため逮捕に至りました。警察はなぜ防犯カメラの映像と男をたやすく一致させたのか? なぜならば男は女装でコンビニで脱糞、職質時も同じ女装姿だったためだそう。
春から夏にかけて秋葉原で謎現象が発生。店先や路地裏、ビルの隙間などにたびたびうんこが発見されたのです。形状、大きさなどから明らかに人間のものと思われ発見情報は10件ほどでした。当然、臭いや処理などに手間がかかり迷惑極まりないと話題になっていましたがそんなある日現れた脱糞者。ズボンを下げ腰を下ろしいざ排泄……というところで人気を感じた被害者がカメラを持って駆け付けこの脱糞者を撮影。30代ぐらいの脱糞男は慌ててズボンを直しながら逃走。一連の彼の姿はしっかりカメラに収められ、“うんこマン”と命名。テレビ番組などで取り上げられました。
うんこは人命を脅かす悲劇も……
7月、韓国の海水浴場でのこと。公衆トイレに入った19歳の女性がいつまでたっても帰って来ないことを心配した男性の友人がトイレの中に入ると倒れている女性を発見。病院に搬送されましたが約2か月後に亡くなりました。いったい女性に何があったのか? 男性によるとトイレ内が卵の腐ったような臭いがしていた、自分も2度ほど意識が飛んだ、と証言。警察によるとトイレの空気中から基準値の60倍の硫化水素が検出されたそう。硫化水素はうんこなどからも発生し、この物質を扱う工場での死亡例はいくつもある有害物質。この時、亡くなった女性は硫化水素中毒になったとみられています。
日本のインスタグラマーも追随してほしい画期的な日光浴法
うんこと強い結びつきのあるうんこの出口、肛門に関してもこんな話題が。
海外の女性インフルエンサーが斬新で奇抜な健康法を提唱。それは肛門日光浴。
彼女によると1日数十秒、肛門に太陽の日差しをあてると健康増進につながるといい、インスタにいくつもその日光浴の画像をアップしています。これが話題となり真似をして肛門日光浴を楽しむユーザーが何人も現れ話題になりました。なお、肛門日光浴による健康増進の科学的根拠はないそうです。
何でもかんでも海外の流行りものに乗っかる日本の意識高い系インスタグラマーにも是非追随してほしいです。
排泄管理がすぐそこの時代 うんこテクノロジー
住宅設備機器などを扱うLIXILが見本市で展示した画期的なトイレ。これはトイレ、洋式便器の内部にカメラセンサーを搭載しており、うんこを認識すると形や大きさを国際指標にもとづき自動的に分類し解析。その情報は管理者に送られ排泄者の健康管理に利用されるというもの。ゆくゆくは介護施設での利用を目指しているそうです。
2019年はうんこ事件が不作だった年でもありました。毎年頻出していた駅構内でのうんこテロはほとんど見られずほっと胸をなでおろしたところ。しかし一件とても不安にさせるニュースが。9月に上陸した台風15号の影響で東京の交通網はマヒ。鉄道も運行休止や遅延が出ました。その遅延したある電車内でお客さんが脱糞、それを踏んづけた別の乗客が転倒、充満する臭いに嘔吐する人……とカオス状態、阿鼻叫喚鉄道に。ただ、お腹ゆるゆる系人間には他人事とは思えない明日は我が身と心配、同情してしまうニュースでした。
- 腸内環境がカラダを変える!
Fujisan.co.jpより