連日、侍ジャパンが熱戦を繰り広げているWBSCプレミア12第2回大会。いよいよ11月17日(日)には世界王者が決定します。
スイスの高級腕時計ブランド、ウブロは2015年の前回大会に続き、今大会でもオフィシャルタイムキーパーに就任。また、日本対アメリカ戦が行われた11月12日には都内でチャリティーイベントを開催しました。
同イベントは台風15号、19号で被害を受けた千葉県の野球場復興支援を目的に企画されたもの。当日は元メジャーリーガーで日本人史上初の100勝100セーブ100ホールドを達成した球界のレジェンド上原浩治氏と、元プロ野球選手で現在はバラエティ番組を中心に大活躍の長嶋一茂氏が登場。子どもたちと共にアトラクションを楽しみました。
憧れの元プロ野球選手に教わるアトラクションに参加したのは、都内の小学生16人。読売ジャイアンツの帽子をかぶった男の子のほか野球少女の姿も。上原氏の登場に小学生は大興奮。一方、一茂氏はバラエティ番組の印象が強いようで、戸惑いの表情を見せていました。後でお父さんに聞けば、びっくりするでしょうね。空気を察した一茂氏は「おじさん、野球はあんまり上手くないから、上原ひとりに頑張ってもらうね」と、先制パンチで会場を沸かせます。
プロの凄さを見せつけた上原氏
チャリティーは、リアル野球盤要素を含んだバッティングアトラクションです。スタジアムを模した会場で、上原氏と一茂氏指導のもとティーバッティングを実施し、打球を的に当てます。ヒットで10万円、二塁打で15万円、三塁打で20万円、ホームランで30万円が寄付される仕組みです。
まずは小学生が挑戦。野手出身の一茂氏が熱心に打撃を指導し、上原氏は球拾いに専念していました。腰の入った鋭いスイングを見せた子どもに上原氏は「ナイスバッティング!」と声をかけます。見事ヒットゾーンに飛ばした子どもは大喜びでガッツポーズ。
いよいよ元プロ野球選手の出番。まずは一茂氏の打撃。しかし、なかなか鋭い打球が飛ばず「うまいこと編集しといて」と宣言。いや、現役時代はバリバリのメジャーリーガーだったビル・ガリクソンからプロ初安打初ホームランの偉業を成し遂げた選手だったんですよ。
さて、満を持して上原氏が“登板”。上原氏は、一茂氏のリクエストにより、バッティングではなくピッチングでチャリティー金額上乗せを狙います。現役時代を彷彿とさせる、精密機械のようなコントロールは健在。なんと、いきなり第1投で小さなホームランの的にストライク。これには子どもたちも拍手喝采でした。さすが、大舞台に強い男です。上原氏の活躍もあり、合計チャリティー金額は180万円となりました。
子どもたちからの質問コーナーも実施。上原氏に対して「尊敬する野球選手は誰ですか」という質問が飛ぶと、上原氏は「桑田さんと村田さん。選手として、人間としての在り方を教わった」と語りました。桑田真澄、村田真一。今の野球少年たちは知っているのかなぁ。
ともあれ、夢のような時間を過ごした子どもたち。いつかこの中から、日の丸を背負ってプレミア12に出場する選手が現れるかもしれません。
- おとこの腕時計HEROES 最新号:2019年10月号
Fujisan.co.jpより