意外に思われるかもしれませんが、ファッションは石油業界に次いで環境破度ランキング2位の業界なんだそうです。そんな現状を踏まえ「サステナブル」というファッション×環境の新ワードができ、ファッションで環境を大切にする動きが拡がっています。
なぜファッションが環境破壊?
なぜ、ファッションが環境破壊と関係あるとみなされるのでしょうか。実は、服の消費期間がどんどん短くなっているということに原因があるそうです。多くの人がいろいろな服をとっかえひっかえ着るということは、同じ服を繰り返し着ないということにつながります。よって業界は大量の服を生産することになり、そのことで水などの環境汚染が進み、さらに廃棄された服も環境を圧迫しているのです。
セレブから始まるエコファッション
- エル・ジャポン(ELLE JAPON) 2018年8月号 (2018年06月28日発売)
Fujisan.co.jpより
これらを憂えたセレブたちは、衣装などで積極的にエコを主張するようになりました。『エル・ジャポン』2019年8月号でのセレブファッションを見ると、それが明らか。女優のケイト・ブランシェットは4年前のドレスを再び着用し、周囲を驚かせました。同じドレスを2度着るのはセレブの世界ではありえないことだったのですが、環境を大切にするのなら何度でも同じ服を着るほうがいいのです。
また、女優のエマ・ワトソンは、余った生地や廃棄された生地で作ったドレスでレッドカーペットに登場し、環境保護を訴えています。他にもペットボトルをリサイクルした素材で現れる女優やレザーやファーやウールやシルクなどの動物性素材を使わないブランドを立ち上げた女優など、よりエコな格好をしていることがトレンドになりつつあるようです。
「サステナブル」という新しい流行語
ファッション界では今、サステナブルという言葉がよく使われているようです。サステナブルとは環境を考えた持続可能なスタイルのこと。地球を傷つけず、それでいてセンスのある格好をすることこそが、本当のおしゃれだとセレブ達が発信することで、多くの人もその影響を受けそうです。
せっかくおしゃれするのなら、ギルティフリー(罪悪感のない。この言葉も流行しつつありますよね)の素材で楽しみたいものです。食生活でギルティフリーのものを優先して食べる人はかなり増えていますが、今後はファッションにもその考えが取り入れられていきそうです。