暑い。暑すぎる。コンクリートジャングルなTOKYO CITYから逃げ出す方法がどこかにないかと考えあぐねていたところ、親類の顔をした神の声が北の方角から聞こえてくるではありませんか。温泉?行く行く!ということで北海道最大の市《北見》に向かうべく、降り立ったのは皆さんご存知の女満別空港。羽田から1時間半の好立地。電車でその辺のレジャースポットに行くくらいなら、飛行機で北海道に向かう方がお利口さんですね。
1年間の寒暖差は55℃
北海道の内陸に位置する北見市は、寒暖差が激しいことでも有名な地。冬真っ盛りにはマイナス20℃、短いとはいえ夏がくれば35℃というかなり人体に厳しめの気候です。しかし今年は異例の《北海道の梅雨》とも言われるほどの雨、雨、雨。北海道では雪以外が降っている印象はないので、かなり違和感もありましたが。いいですか、雨の北海道は、滅茶苦茶に寒いです。
Tシャツでは心もとなし
北海道とはいえ7月中旬。東京はうだるような暑さで、特に何も考えずTシャツで行こうとした過去の自分を止めてあげたい。原因は先述した通りの雨で、気温は23~25℃ほど。もちろん耐えられないほどの寒さではありませんでしたが、体感的には10月の秋口。腕組みが外せない程度です。もし上司と行く予定があれば上着は必須です。
快晴の北海道は神のお恵み
3日間の滞在にも関わらず、晴れたのは最終日のみという神の采配。普段の行いをもう一度見直す必要も感じつつ、午後には飛行機に乗り帰京する段取りのためせっかくの晴れもほとんど楽しめずじまい。しかし燦燦と降り注ぐ日差しを全身に浴びて感じました。「暑くない!!!」行動を共にしていた現地の道民さんは、日差しを浴びるや否やの「暑!!!」でございましたが、私共に至っては驚き&感動&感謝。「大いなる島よ、太陽よ、ありがとう。」そう叫ばずにはいられないほどの快適さに、あと数時間で灼熱地獄に帰らなければならない事実に、涙がこぼれそうでした。
基本的にはTシャツで
晴れてしまえばこっちのもの。日差しが強めなので日焼け止め等は必須ですが、湿度の低さと気温の低さは本州と比べ物になりません。「Tシャツで快適に過ごせる」という認識を持っていただいて、何ら問題ありません。8月に向けて北海道も少しずつ暑さを増していきますが、北海道の35℃よりも東京の35℃の方が圧倒的に暑いということはお分かりいただけましたでしょうか。
今回は女満別空港から北見にかけて楽しんできましたが、札幌や函館なども同様に涼しさを実感しながら楽しめると思います。むしろ、北見よりも見所がたくさんありますし、飛行機代も若干安い模様ですので。今年の避暑は北海道を訪れてみてはいかがでしょうか。
一面のネギ畑。全国の玉葱はここで生産されている。
曇天の温根湯温泉。この後滅茶苦茶雨が降った。
- 北海道生活 vol.64 (2018年03月28日発売)
Fujisan.co.jpより