2017年~2018年の初春にかけ、日本は大寒波に見舞われるようです。確かに12月に入ってから急に冷え込み始めました…。
心配性の親から、1人暮らしの筆者に「寒いから何か送ろうか?」と連絡があり、数日後、実家から荷物が届きました。中身は、お米。(寒さとは関係ないじゃん?)と思いきや、一緒に送られてきたのは「UNIQLO」!(なるほど…ヒートテックだ )。個人的にですがヒートテックは食料と同じくらい必需品です。
段ボールの底が抜けないようにヒートテックを敷き詰めた疑惑も捨てられませんが…
ヒートテックの「キャミソール」に「リブUネック」、そして“極暖”に“超極暖”。親にしては気が利いているラインナップです。特に「リブUネック」は、チラ見せコーデに使えて重宝。Vネックのニットやカットソーと重ねて、差し色にするとそれだけでオシャレさんに見えます。
雑誌『mamagirl(ママガール)』では、なんと20代、30代、40代…と年代別にユニクロとGUだけでオールコーディネートをする着回しが術が紹介されており、もちろん、ヒートテックも大活躍。重ね着してもダブつかず、寒い季節でもオシャレが楽しめるとあって、もはや冬のファッションに欠かせないアイテムです。
送れてきた「ヒートテック」。カラーがオール“黒”というのが気になります…が、贅沢を言ってはいけません!
ちなみに、ユニクロではスマホを利用した『ヒートテックeギフトサービス』を展開しています。スマホで購入した専用チケットをメールやSNSで贈ることができ、最寄のユニクロでヒートテックと交換してくれるサービスだそう。(筆者の母は、eギフトサービスを知ってか知らぬか、段ボールで米と一緒に送ってきましたが)
出典 https://uniqlo.e-gift.co/
まさかインナーがプレゼントになる時代が来るとは
しかし、贈り物にインナー(言ってしまえば“下着”)とは、時代も大きく進化したなと思います。もちろん以前から、よほど親しい間柄かもしくは下着を贈っても“冗談”になる相手にプレゼントすることはありましたが、それとはまったく別の感覚です。
ユニクロからヒートテックが登場する2003 年以前、女子の下着は“ババシャツ”と言われるものが主流でした。袖や首まわりにレースがついていて、カラーはベージュかピンク、または白。生地は厚手で洗濯するとすぐ毛玉だらけになるババシャツ。ババアが着そうなデザインだから“ババシャツ”なわけで…ナウくてヤングな女子達からの(好ましくないけど、他にないから着ている)という気持ちを、そのネーミングからもビシビシと感じます。
正直、ババシャツを誰かに見られる…そう思うだけで恥ずかしくて鳥肌がたったものですが、そもそも下着は誰かに見せて良いものではなく、その感覚からいえば、ババアだろうがなんだろうが見られること自体が恥ずかしいことだったのかもしれません。当然、イケてるプレゼントになるはずもありません。
今さらながら、ヒートテックが発売され、薄くて暖かくてババシャツじゃない機能をもったインナーが誕生したインパクトは大きく、冬でも夏のような薄着が可能になったことで、インナー(というより、ヒートテック)を、ニットやカットから見せて重ね着風に装うことに、環境的にも心理的にも抵抗がなくなりました。
さらに、ユニクロが2013年に自社製品を、まるっと“LifeWear”と呼び、ヒートック、エアリズム、ウルトラライトダウンなど機能や素材でカテゴライズしたことが、アウター・インナー・下着などの境界線をかなり曖昧にしたのではないかと思います。
ヒートテックは、もはやインナーでもなく下着でもない不思議なカテゴリーに属している訳です。ヒートテックだから贈りものになる。ヒートテックだから貰って嬉しい。これは興味深いことです。
さて、お母さん。正月には“超極暖”を着て帰省します。そちらは雪がひどい様子。心配しないで大丈夫!贈ってもらった“超極暖”は、通常のヒートテックの2.25倍の暖かさですから。