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現地時間6月27日から29日に、アメリカ西部ユタ州のソルトレイクシティで開催されたX Gamesソルトレイクシティ2025(以下X Games SLC2025)。
スケートボード男子バート種目で、ブラジルのギー・クーリ(16歳)が優勝。2位はアメリカのJDサンチェス(16歳)。3位に河上恵蒔(10歳)が、初の表彰台入りを果たした。
男子バートベストトリックでも、ギー・クーリがキックフリップボディバリアル900で優勝し、通算9個目のゴールドメダルを獲得。2位はオリジナルトリックの雷神を決めた、猪又湊哉(15歳)。3位はダブルキックフリップインディ540を決めた、JDサンチェスとなった。
女子バート種目では、長谷川瑞穂(14歳)がX Games初優勝の快挙。2位はこの種目で4連覇がかかっていた、オーストラリアのアリサ・トルー(15歳)。3位にドイツのリリ・シュテファジウス(18歳)が入り、初のメダルを獲得した。
女子バートベストトリックでは、アリサ・トルーがスイッチマックツイストと、キックフリップボディバリアル540を決めて優勝し、通算8個目のゴールドメダルを獲得。長谷川瑞穂が、アーリーウープキックフリップフロントサイドエアと、アーリーウープバリアルキックフリップインディを決めて2位。
カナダのリース・ネルソン(12歳)が、ブレックファーストバーガーと、キックフリップバックサイドロックンロールスライドを決め、3位で表彰台入りした。
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男子パーク種目は、アメリカのギャビン・ボッガー(18歳)が初優勝。唯一のラインを作り上げた、オーストラリアのキーラン・ウーリー(21歳)が2位。3位は、アメリカのトム・シャー(25歳)となった。
女子パーク種目では、フィンランドのヘイリ・シルビオ(14歳)が初優勝。開心那(16歳)が2位、アメリカのブライス・ウェットスタイン(21歳)が3位で表彰台入りした。この種目で5連覇が期待された、アリサ・トルーは5位に終わった。
【X Games SLC 2025バート&パークのルール】
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X Gamesは1995年にアメリカでスタートし、今年で30周年となる。世界中から選び抜かれたアスリートだけが出場することができる、世界最高峰のアクションスポーツイベントで、世界中のスケーターたちにとって憧れの大会である。
・バート種目は1人30秒のランを3回滑り、100点満点で採点。そのうちのベストランで順位が競われる。
※先日の大阪大会では1人2本のランを予選と決勝で行ったが、今大会では変更となった。
・バートベストトリックは、20分の制限時間内で順番に滑走する、ジャムセッション形式。
・パーク種目は1人45秒のランを3回滑り、100点満点で採点。そのうちのベストランで順位が競われる。
※先日の大阪大会では1人2本のランを予選と決勝で行ったが、今大会では変更となった。
【誰にも止められないギー・クーリ/男子バート】
男子バートの映像
(YouTube:https://youtu.be/yOFfPunydoM?si=thn3nBe3QSbbyeOM)
男子バートには、前回大阪大会の王者ギー・クーリ(ブラジル16歳)、リーフ・オーランド(アメリカ20歳)、JDサンチェス(アメリカ16歳)、トム・シャー(アメリカ25歳)、エリオット・スローン(アメリカ36歳)が出場。
日本からは河上恵蒔(10歳)、猪又湊哉(15歳)、芝田モト(29歳)が参戦した。
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大会前、スケートボードの神様と言われる、トニー・ホークからギー・クーリへサプライズが。
彼がスポンサーを受けている、トニー・ホークが手がけるデッキブランド“Bird house(バードハウス)”から、ギー・クーリのシグネチャーモデルとなる、プロデッキがプレゼントされたのだ。これを受けてギー・クーリは、名実ともにプロスケーターの仲間入りしたことを意味する。
大会では、このシグネチャーデッキに乗ったギー・クーリが圧巻の滑りで優勝、2024年の千葉大会から数えると、この種目3連覇となり、通算8個目のゴールドメダル。
(※最終日のベストトリックでも優勝したので合計9個に!)
JDサンチェスが2位でシルバーメダル、河上恵蒔が3位でブロンズメダルを獲得。河上はX Games男子史上最年少メダリストとなった。猪又、芝田はともに1本目から表彰台を狙う攻めの滑りを見せるが、残念ながら3本ともフルメイクすることができなかった。
[河上恵蒔]
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1本目のラン、ウェドル(ミュート)900(空中で2回転半)で激しく転倒し、頭を打ってしまうシーンがあったものの、2本目ランではフルメイクの滑りを見せる。
アーリーウープ バックサイドエア、ノーズグラブ900、フロントサイド540、バックサイドエア、キックフリップボディバリアル540、バリアル、キックフリップインディ、バックサイドエア、ウェドル900、インディ720(空中で2回転)、フェイキーステイルフィッシュ720をメイクし、2種類の900と720を見せて85.66点を獲得。
3本目には、900を合計3回成功させる滑りで、スコアを上げ86.33点を獲得。自身初のブロンズメダルを獲得し、X Gamesの歴史に名を刻んだ。
[JDサンチェス]
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1本目、2本目で圧倒的な印象を残すも、フルメイクすることができずに迎えた3本目のラン。
フロントサイドヒールフリップインディ、アーリーウープのキックフリップボディバリアル、キックフリップボディバリアル540、テールグラブ540、フロントサイド バリアルフリップステイルフィッシュ、フロントサイド360、キャバレリアルヒールフリップインディ、キックフリップインディ540、キックフリップインディ フェイキー、ハーフキャブヒールフリップインディ、フェイキーメロン720を決めて、88.66点を獲得。
大阪大会と同じとなる、シルバーメダルを獲得した。
[ギー・クーリ]
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1本目はフルメイクすることができず、迎えた2本目。
アーリーウープのウェドル540、キックフリップインディ、ウェドル900、フロントサイドヒールフリップインディ、バリアルフリップインディ、キックフリップボディバリアル540、フロントサイドノーズグラインド、ステイルフィッシュ540、キックフリップインディ540、キックフリップインディフェイキー、フェイキーインディ720をフルメイク。
91.33点を獲得し、この日通算8個目のゴールドメダルを獲得した。
※最終日のベストトリックでも優勝し、ゴールドメダル通算9個に!
【本当に誰にも止められないギー・クーリ/男子バートベストトリック】
男子バートベストトリックには、ギー・クーリ(ブラジル16歳)、リーフ・オーランド(アメリカ20歳)、JDサンチェス(アメリカ16歳)、トム・シャー(アメリカ25歳)、エリオット・スローン(アメリカ36歳)。
日本からは河上恵蒔(10歳)、猪又湊哉(15歳)、芝田モト(29歳)が出場。
ギー・クーリがバート種目に続いて、ベストトリックでも優勝し、ダブルゴールドメダルを達成。通算ゴールドメダル数を9個に伸ばした。
2位はオリジナルトリックの雷神をメイクした、猪又湊哉。
3位はJDサンチェスとなった。
他にも河上恵蒔が、1本目にフェイキー1080(空中で3回転)を着地で手を着いてしまうが、なんとかメイクして4位に。
芝田モトは、フロントフットインポッシブル リーン540に挑むが、2本目の着地で右足首を外側に曲げるぐりっちょ(外反捻挫)をしてしまう。
なんとか立ち上がるが3本目は棄権し、4本目に復帰。
最後まで果敢に攻めたが、メイクすることはできなかった。
終わってみれば8人中、トリックをメイクできたのは4人だけだった。
[JDサンチェス]
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1本目にダブルキックフリップインディ540をスーパークリーンメイク。
後半はキャバレリアルヒールフリップボディージャーにトライしたが、メイクすることはできなかった。
[猪又湊哉]
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2本目に雷神(バリアルキックフリップtoバリアルステイルフィッシュ540)をメイクし、ギー・クーリに次ぐ暫定2位に。
最後はブラウン管テレビを模した特設ボックスで、ボンレストリックのパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。
[ギー・クーリ]
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1本目にいきなり、キックフリップボディバリアル900をメイクして暫定首位に立つと、そのまま終了まで誰もこのトリックを上回ることができず、ゴールドメダルを獲得。
ちなみにギー・クーリはこのトリックで千葉大会2024、大阪大会2025でもベストトリックを制している。
【男子バート出場選手とX Gamesメダルの記録】
※今大会、他種目でのメダル数を含む(バートベストトリックやパークなど)
ギー・クーリ(ブラジル)
ゴールド9個(今大会2個)シルバー4個、ブロンズ2個。
※2021年(12歳)にバートベストトリックでフェイキー1080、X games千葉2024と大阪2025でキックフリップボディバリアル900をメイクしている。
猪又 湊哉
シルバー3個(今大会1個追加)。
河上 恵蒔
ブロンズ1個(今大会にて)。
JDサンチェス(アメリカ)16歳
シルバー2個(今大会1個追加)ブロンズ1個(今大会にて)。
【長谷川瑞穂が初優勝/女子バート】
女子バートの映像
(YouTube:https://youtu.be/yYtIPG8IQUs?si=JwhVTh-5-rqlimMf) ※この部分に上記YouTubeの埋め込みをお願いします
女子バート種目、日本からは長谷川瑞穂(14歳)、貝原あさひ(18歳)が参戦。他には、ブライス・ウェットスタイン(アメリカ21歳)、リース・ネルソン(カナダ12歳)、リリ・シュテファジウス(ドイツ18歳)、ライカ・ベンチュラ(ブラジル18歳)、ジェイダ・ワード(オーストラリア17歳)。
そして、この種目で3連覇中のアリサ・トルー(オーストラリア15歳)が出場。
大会を終始リードした、長谷川瑞穂がX Games初優勝の快挙。この種目で4連覇がかかっていた、アリサ・トルーは2位。リリ・シュテファジウスが3位で、X Games初のメダルを獲得した。
超スタイリッシュなベニハナボディバリアルや、アーリーウープサランラップ、フェイキーショービットステイルフィッシュなどを披露した、貝原あさひが4位となった。
[リリ・シュテファジウス]
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1本目のランで、バックサイドエア、ステイルフィッシュ、マックツイスト、ボディジャー、フィンガーフリップ リーンtoテール、バックサイドフィーブルグラインド フェイキー、ジュードー キャバレリアル、バリアル、マドンナ、バックサイドノーズブラント、インバートをフルメイクし、82.00点。
自身初のメダルとなるブロンズメダルを獲得した。
[アリサ・トルー]
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2本目のランで87.00点を獲得し、長谷川に次ぐ2位につける。
長谷川瑞穂が3本目に91.66のスコアを叩き出した直後ランで、アーリーウープのウェドル540、ボディバリアル540、リーンバリアル、ジュードーエア、キックフリップインディ、マドンナ、インディ360、スイッチバックサイドエア、フロントサイドキャバレリアルステイルフィッシュ、フロントサイドノーズグラインド フェイキー、フロントサイドハーフキャブノーズスライド(残念ながらノーズがコーピングにかかっていない)リバート、バックサイドエアをフルメイク。
得点は90.00点で、長谷川の91.66点を上回ることはできなかった。
2本目と明確に違った点は、バックサイド540をボディバリアル540に難易度を上げた点だが、フロントサイドハーフキャブノーズスライドが2本目ではコーピングにかかっていたが、3本目ではコーピングに明らかに届いていなかった。
その点が明暗を分けたのか、それともジャッジはスイッチマックツイストを見たかったのか、何が長谷川とアリサの得点差を分けたのかはわからないが、今回は長谷川に軍配が上がった。
[長谷川瑞穂]
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1本目のランで86.33点を獲得すると、2本目ではジュードー540などを組み込んだランで89.00点を獲得。
暫定首位で迎えた3本目のランでは、ステイルフィッシュ、ジュードー540、フリジッドエア、アーリーウープ バックサイド540、バックサイドスミスグラインド、キックフリップインディ、フロントサイドノーズグラインド、360バリアル、ボディバリアル、バリアル、キックフリップインディフェイキー、最後はノーズグラブのキャバレリアルをフルメイク。
91.66点を獲得し、次に控えるアリサ・トルーにさらなるプレッシャーを与えると、アリサは3本目ランで長谷川のスコアを上回ることができず、初のゴールドメダルを獲得した。
【爆発的な進化を見せる/女子バートベストトリック】
女子バートベストトリックの映像
(YouTube:https://youtu.be/rkJoN6xf6uE?si=R2WqfQYGvhPVP8kC) ※この部分に上記YouTubeの埋め込みをお願いします
女子バートベストトリックに日本から長谷川瑞穂(14歳)、貝原あさひ(18歳)が参戦。
他は、ブライス・ウェットスタイン(アメリカ21歳)、リース・ネルソン(カナダ12歳)、リリ・シュテファジウス(ドイツ18歳)、ライカ・ベンチュラ(ブラジル18歳)、ジェイダ・ワード(オーストラリア17歳)、アリサ・トルー(オーストラリア15歳)が出場。
優勝はスイッチマックツイストと、キックフリップボディバリアル540を決めた、アリサ・トルー。この種目では初のゴールドメダルとなり、ゴールドメダル獲得総数は通算8個となった。
2位はアーリーウープからのキックフリップフロントサイドエアと、アーリーウープのバリアルフリップインディを決めた長谷川瑞穂。
3位はオリジナルトリックとなる、ブレックファーストバーガー(スイッチキックフリップローストビーフグラブ フェイキー)と、キックフリップバックサイドロックンロールスライドを決めたリース・ネルソンとなった。
貝原あさひは、最後までフェイキーインポッシブルテールグラブにトライしたが、メイクすることはできず。
終わってみれば、トリックをメイクできたのは8人中、上位の3人だけだった。
[リース・ネルソン]
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1本目にバーガーブレックファースト(スイッチキックフリップローストビーフグラブ フェイキー)を決め3位。
2本目にはキックフリップバックサイドロックンロールスライド フェイキーをメイク。
[長谷川瑞穂]
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1本目にキックフリップフロントサイドエアを決め、2本目にはアーリーウープからのキックフリップフロントサイドエア、4本目にはアーリーウープのバリアルフリップインディを決めるが、アリサ・トルー1本目のスイッチマックツイストには及ばなかった。
[アリサ・トルー]
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1本目にスイッチマックツイストをメイクし暫定トップに立つと、4本目にはキックフリップボディバリアル540をメイク。
最終的には1度も首位の座を明け渡すことなく、通算8個目のゴールドメダルを獲得した。
【女子バート出場選手とX Gamesメダルの記録】
※今大会、他種目でのメダル数を含む(バートベストトリックやパークなど)
アリサ・トルー(オーストラリア)
ゴールド8個(今大会1個追加)、シルバー1個(今大会にて)。
長谷川 瑞穂
ゴールド1個(今大会にて)シルバー4個(今大会1個追加)。
リース・ネルソン(カナダ)
シルバー1個(X Gamesカリフォルニア2023)ブロンズ1個(今大会にて)。
リリ・シュテファジウス(ドイツ)
ブロンズ1個(今大会にて)。
【ギャビン・ボッガーが初優勝/男子パーク】
男子パークの映像
(YouTube:https://youtu.be/t7prl7i2csE?si=dopYo8tUafQNhv6G)
男子パーク種目はトム・シャー(アメリカ25歳)、キーガン・パルマー(オーストラリア22歳)、テイト・キャロウ(アメリカ20歳)、コリー・ジュノー(アメリカ26歳)、ギャビン・ボッガー(アメリカ18歳)、キーラン・ウーリー(オーストラリア21歳)、トレイ・ウッド(アメリカ24歳)、永原悠路(20歳)が出場。
ギャビン・ボッガーが1本目のランで92.33点を獲得すると、その後は誰もその得点を更新することができずに優勝。
自身初のゴールドメダルに輝いた。
2位は誰よりもコース全体を使い、唯一のラインを作り上げた、キーラン・ウーリー。
3位は大阪大会の王者、トム・シャーとなった。
唯一の日本勢となる、永原悠路は2本目にフルメイクの滑りを見せ、3本目では2本目ラストにやり残したキャバレリアルディザスターなどを決める滑りで、大健闘となる4位でフィニッシュ。
[トム・シャー]
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ラン1本目。
インディエアでコースイン、フロントサイドオーリートランスファー、フロントサイドウォールライド、オーリーアップからのフロントサイドリップスライド、バックサイドスミスグラインド、バックサイド540、アーリーウープのバックサイドオーリー、テールグラブ540、オーリーアップからコーナーをフロントサイドテールスライド、バックサイドリップスライド、ジャンプボックスでフロントサイド360ステイルフィッシュ、オーリーフェイキーでフィニッシュし、87.66点を獲得。
その後はフルメイクの滑りを見せることができず、最終的には3位となった。
[キーラン・ウーリー]
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暫定3位で迎えたラン3本目。
オーリーでコースインすると、コーナーをフロントサイドリップスライド、フロントサイドスミスグラインド、フロントサイドエアでトランスファー、キックフリップインディ、オーリートランスファーしてクォーターへバックサイドKグラインド、レインボーレールを50-50グラインド、バンクを上がってマニュアルし、コースイン。
その後は、バックサイドスミスグラインド、オーリーアップからフロントサイドブラントスライド トランスファーしふたたびコースイン。
ウォールにバックサイドボンレス、バックサイドオーリー、フロントサイドインバート リバート、フロントサイドブラント。
誰にも真似できない唯一のラインをフルメイクすると、89.00点を獲得し2位に浮上。
シルバーメダルを獲得した。
[ギャビン・ボッガー]
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フロントサイドエア、バックサイドエアディザスター、フロントサイドウォールライド、オーリーアップからのフロントサイド5-0グラインド、ジャンプボックスをバックサイド360、ノーコンプライテールスライド、アーリーウープのフロントサイドエア、ウェドル540、コーナー全流しのバックサイドKグラインドフェイキー、キャバレリアルオーリー、キャバレリアルヒールフリップインディ、バックサイドオーリー、最後はアーリーウープのアラウンドザワールド540でフィニッシュ。
ラストトリックでは、手が地面についてしまい完璧ではなかったものの、92.33点を獲得し、自身初のゴールドメダルに輝いた。
【男子パーク選手出場選手とX Gamesメダルの記録】
※今大会、他種目でのメダル数を含む(バートなど)
ギャビン・ボッガー(アメリカ)
ゴールド1個(今大会にて)シルバー2個、ブロンズ2個。
トム・シャー(アメリカ)
ゴールド4個、シルバー4個、ブロンズ9個(今大会1個追加)、パリ五輪銀メダリスト。
キーラン・ウーリー(オーストラリア)
ゴールド1個、シルバー3個(今大会1個追加)。
【女王に波乱/女子パーク】
女子パークの映像
(YouTube:https://youtu.be/N-ORNUNGhpg?si=1pOJDPMUZUoKZBI4)
女子パーク種目、日本からは草木ひなの(17歳)、開心那(16歳)、長谷川瑞穂(14歳)が参戦。他はブライス・ウェットスタイン(アメリカ21歳)、リリー・エリクソン(アメリカ15歳)、ルビー・リリー(アメリカ18歳)、ヘイリ・シルビオ(フィンランド14歳)。
そして、この種目で4連覇中のアリサ・トルー(オーストラリア15歳)が出場。
パーク種目5大会連続ゴールドメダルが期待されたアリサ・トルーは、1本目のランでフルメイクの滑りを見せたが、途中の540で失速がありその後は彼女ならではの高難度トリックを決められずに得点が伸び悩む。2本目、3本目では連覇のプレッシャーなのか、まさかの2本ともフルメイクできずに終わってしまう。
そんな中、ひときわ輝いたのがヘイリ・シルビオだった。2本目のランで、540やフロントサイド360などの高難度トリックを決めると、アリサ・トルーを抜いて86.00点を獲得し、初のゴールドメダルを獲得。
優勝候補のアリサ・トルーはラストランで、ジャンプボックスでのスイッチバックサイド360を失敗してしまうのだが、正直そこはスイッチエアで飛び越えるだけで、その後のスイッチトリックをメイクしていれば優勝できるはずのランだった。しかし、最後までベストランで攻める姿勢を貫いた彼女は本当にカッコよかったし、その健闘をたたえたい。
2位はノーズグラインドやクレイルスライドなど、スタイリッシュの美学を詰め込んだ滑りを見せた、開心那。3位はオリジナリティ溢れる滑りで会場を沸かせた、ブライス・ウェットスタインとなった。
草木ひなのは残念ながら、3本ともフルメイクすることができずに今大会を終え、長谷川瑞穂は3本目のランで素晴らしい滑りを見せたが、表彰台には届かなかった。
長谷川のランは、タイムを約4秒残した状態でガッツポーズしており、ガッツポーズ中に解説者が「祝うには少し早すぎるかもしれない」と言っていた通り、ラストまで技を詰め込んでいればという、非常に惜しいランだった。
[ブライス・ウェットスタイン]
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1本目のランをフルメイクで終え、迎えた2本目。
マドンナディザスター、ファストプラント、ボンレスディザスター、キャバレリアルオーリーなど、彼女ならではとなるトリックを織り込んだ、フルメイクの滑りを見せて82.66点を獲得。この時点で、1本目のアリサ・トルーの得点を抜き、最終的にブロンズメダルを獲得した。
[開心那]
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1本目のランでは、ジャンプボックスでのキックフリップインディをミスしてしまい、フルメイクの滑りを見せることができなかったが、2本目では見事な滑りを見せる。
フロントサイドオーリー、コーナーでバックサイドノーズグラインド、バックサイドクレイルスライド、オーリーアップからのフロントサイドリップスライド、バックサイドテールスライド、バックサイドスミスグラインド、フロントサイドノーズグラインド、フロントサイドエア、コーナーでフロントサイドスミスグラインド、バックサイドリップスライド、ジャンプボックスでキックフリップインディをフルメイク。
83.66点を獲得し、最終的にはシルバーメダルを獲得した。
3本目では誰も挑戦しなかった、オーリーアップからのウォールライドにトライするが、惜しくも着地で失敗。最後まで攻めのスケートで会場を沸かせた。
[ヘイリ・シルビオ]
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2本目のランで、ジャンプボックスをバックサイド360で越えると、ウェドル540、フロントサイドエア、オーリーアップからのバックサイドリップスライド、フロントサイドテールスライド、フロントサイドスミスグラインド、バックサイド50-50グラインド、アーリーウープのフロントサイドエア、フロントサイドクレイルスライド、オーリーアップのフロントサイドリップスライド、バックサイドオーリーでふたたびジャンプボックスに向かうと、これをフロントサイド360で越えて、最後はバックサイドエアでフルメイク。
86.00点を獲得し、親友のアリサ・トルーを抜いて、自身初のゴールドメダルを獲得した。
【X Games SLC 2025男子バート結果】
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1位 ギー・クーリ(ブラジル)–91.33
2位 JDサンチェス(アメリカ)–88.66
3位 河上 恵蒔(日本)–86.33
4位 トム・シャー(アメリカ)–80.66
5位 リーフ・オーランド(アメリカ)–71.00
6位 猪又 湊哉(日本)–67.00
7位 芝田 モト(日本)–65.00
8位 エリオット・スローン(アメリカ)–50.00
【X Games SLC 2025男子バートベストトリック結果】
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1位 ギー・クーリ(ブラジル)-キックフリップボディバリアル900
2位 猪又 湊哉(日本)-雷神(バリアルキックフリップtoバリアルステイルフィッシュ540)
3位 JDサンチェス(アメリカ)-ダブルキックフリップ インディ540
4位 河上 恵蒔(日本)-フェイキー1080
【X Games SLC 2025女子バート結果】
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1位 長谷川 瑞穂(日本)–91.66
2位 アリサ・トルー(オーストラリア)–90.00
3位 リリ・シュテファジウス(ドイツ)–82.00
4位 貝原 あさひ(日本)–80.66
5位 リース・ネルソン(カナダ)–77.66
6位 ブライス・ウェットスタイン(アメリカ)–75.66
7位 ジェイダ・ワード(オーストラリア)–57.33
8位 ライカ・ベンチュラ(ブラジル)–18.66
【X Games SLC 2025女子バートベストトリック結果】
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1位 アリサ・トルー(オーストラリア)-スイッチマックツイスト/キックフリップボディバリアル540
2位 長谷川 瑞穂(日本)–アーリーウープキックフリップフロントサイドエア/アーリーウープバリアルキックフリップインディ
3位 リース・ネルソン(カナダ)–ブレックファーストバーガー(スイッチキックフリップローストビーフグラブ フェイキー)/キックフリップ バックサイドロックンロールスライド
【X Games SLC 2025男子パーク結果】
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1位 ギャビン・ボッガー(アメリカ)–92.33
2位 キーラン・ウーリー(オーストラリア)–89.00
3位 トム・シャー(アメリカ)–87.66
4位 永原 悠路(日本)–85.33
5位 テイト・キャロウ(アメリカ)–84.33
6位 コリー・ジュノー(アメリカ)–69.33
7位 キーガン・パルマー(オーストラリア)–63.33
8位 トレイ・ウッド(アメリカ)–50.66
【X Games SLC 2025女子パーク結果】
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1位 ヘイリ・シルビオ(フィンランド)–86.00
2位 開 心那(日本)–83.66
3位 ブライス・ウェットスタイン(アメリカ)–82.66
4位 リリー・エリクソン(アメリカ)–82.00
5位 アリサ・トルー(オーストラリア)–81.33
6位 長谷川 瑞穂(日本)–78.33
7位 ルビー・リリー(アメリカ)–62.33
8位 草木 ひなの(日本)–51.00
文 小嶋勝美(スケボー放送作家)